更科そば ふか河
昨晩、時計台界隈をうろうろしていた時に「更科そば」の文字を見つけた。気になっていたので、翌日に行ってみようと思ったのだった。確かこの辺りと記憶を頼りに店に向かうと、赤い看板に更科そばの字と「もりもりそば」なる山盛りそばの写真がビルの一階に掲示されていた。
メニュー
店はビルの奥にあるので、入口を進む。店の手前にメニューがある。
さて、なにを食べようか。
カツ丼とそばセットはちょっとなあ。和風ってのが気になるが、今日はトンカツは避けたいところだ。お、豚丼があるじゃないか。よし、こいつにしよう。
店内に入るとテーブル席に案内される。豚丼セットを注文すると、店員が今日は豚丼はなくて、トンカツのみになるという。おかしいな、店頭のメニューで確認したのになと、腑に落ちないまま、仕方ない、トンカツセットをオーダーする。
隣の客がやたら大盛りのもりそばを食べている。これがもりもりそばか。3人前だとのことだ。
店内のBGMはアメリカンオールディーズだ。なんだか沖縄のステーキ店にいるような気になってくる。
和風カツ丼セット
きたきた和風カツ丼セット。蕎麦からいただこう。少し硬めでコシがある。食べてみると、蕎麦が見た目よりも太いように感じる。なぜだろう?喉越しはいい。そばつゆは辛口だが、しょっぱくないので、蕎麦にたっぷりつけても問題ない。
不意にカウンターの客の注文が耳に入った。
「豚天丼セット。」
え?豚丼セット?豚天丼セットって?カツ丼セットしかないって、言ってたやんか!どういうこと???
和風カツ丼のとんかつは温かくない。揚げ置きだろうか。肉は厚めだが、衣も厚いので、食べていて粉っぽく感じるときもある。あ、だんだん肉の厚みが増してきたような。
ん?メニューの写真には白髪ねぎがのってるのに、実際には紅ショウガ。炭水化物とタンパク質のみという、非常に不健康な、まるでけいたまの食事のようだ。けいたまはなかなか野菜を食べてくれないが、野菜ジュースはしっかり飲むし、ミルクにも栄養素が多く含まれているから大丈夫だが、私はどうすればいいのだ?いや、考えてみれば、豚丼を頼んだところで、結果は同じだ。蕎麦とどんぶりのセットを選んだ時点で負けていたのか?
うーむ、今の私にできることは、そばつゆのネギをしっかりと食べることくらいだ。蕎麦湯を入れる。
ぬるい。
この価格でこのボリューム。コスパはいいと思うが、私好みの蕎麦ではなかった。もう少し細い方がいいな。そもそも、これって更科そばだろうか。
もういい、過ぎたことをぐだぐだ言っても始まらない。潔く負けを認めようではないか。
会議に行こう。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)