豚丼

北海道 札幌市 北1西19 潮太郎

潮太郎

札幌支店でランチ会議を予定していたが、工事のためにネットと電話が繋がらず、ランチの注文ができなかった。さっさと会議を終わらせて食べに行こうという話になった。

12時半に会議を終わらせ、隣のそば店で食べようとしてが、臨時休業であった。駅の方に行こうとしたが、その手前、バス協会の近くに行くつか食べれる店があると言うので、歩いて向かう。確かに道の向かい側に居酒屋がある。潮太郎。居酒屋さんのランチだから、まあ、普通に食べられるだろうと、期待せずに店に入ろうとして、入口の看板に惹かれた。

「一番人気 豚丼セット」

ふむ。他にもいろいろあるのか。もしや、この店はいけるかもしれぬ。

メニュー

店内は居酒屋だ。この時間でもそこそこ客がいる。さて、何を食べようか。メニューだ。

豚ネギ油そばにも心惹かれるのだが、他の二人が豚丼セットを注文するので、私も便乗することにした。

豚丼セット

こいつを北海道で食べるのは久しぶりかも知れない。まずは肉をひとかじり。思ったよりも厚めの肉は柔らかく、味は薄めだ。どんぶりの底を見てみると、意外にもご飯は少なめ。なのにこのたっぷりの肉が嬉しい。この店の客層がわかるというものだ。これでも十分に美味いのに、半熟卵をかけると玉子の甘みで一層、味わいが広がるというものだ。

これはたまらん。期待していなかった飯がうまい時の気持ちは、道端で五〇〇円玉を拾ったかのような、小さな幸せを噛みしめるのに似ている気がする。嬉しい。

豚丼を一気に半分ほど食べてから蕎麦をすする。ん?意外にもしっかりとコシがある。麺が伸びてない。立ち食いとは違うぞ。つゆもカツオが効いていてなかなか美味い。立ち食い蕎麦レベルを想像していた期待は大きく裏切られた。

これにテーブルの上に置かれている天かすとネギをセルフで投入。分かってるじゃないか。天かすとネギはセルフに限る。自分が納得する量をこの手で入れたいものなのだ。他人にコントロールされたくはない。これこそ自由。フリーダム。かけ蕎麦万歳!

サラダの野菜はシャキシャキだ。さすが食の大国、北海道。居酒屋のランチでこのレベルだ。夜ならさぞかしうまいつまみと酒が飲めるのは間違いない。

食後にはコーヒーサービスがあるのだが、コーヒーを飲まない私には関係ないことだ。

いい意味で期待を裏切られて幸せな気持ちで店を後にする。次に来た時は…そのとき考えよう。

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