潮太郎
札幌支店でランチ会議を予定していたが、工事のためにネットと電話が繋がらず、ランチの注文ができなかった。さっさと会議を終わらせて食べに行こうという話になった。
12時半に会議を終わらせ、隣のそば店で食べようとしてが、臨時休業であった。駅の方に行こうとしたが、その手前、バス協会の近くに行くつか食べれる店があると言うので、歩いて向かう。確かに道の向かい側に居酒屋がある。潮太郎。居酒屋さんのランチだから、まあ、普通に食べられるだろうと、期待せずに店に入ろうとして、入口の看板に惹かれた。
「一番人気 豚丼セット」
ふむ。他にもいろいろあるのか。もしや、この店はいけるかもしれぬ。
メニュー
店内は居酒屋だ。この時間でもそこそこ客がいる。さて、何を食べようか。メニューだ。
豚ネギ油そばにも心惹かれるのだが、他の二人が豚丼セットを注文するので、私も便乗することにした。
豚丼セット
こいつを北海道で食べるのは久しぶりかも知れない。まずは肉をひとかじり。思ったよりも厚めの肉は柔らかく、味は薄めだ。どんぶりの底を見てみると、意外にもご飯は少なめ。なのにこのたっぷりの肉が嬉しい。この店の客層がわかるというものだ。これでも十分に美味いのに、半熟卵をかけると玉子の甘みで一層、味わいが広がるというものだ。
これはたまらん。期待していなかった飯がうまい時の気持ちは、道端で五〇〇円玉を拾ったかのような、小さな幸せを噛みしめるのに似ている気がする。嬉しい。
豚丼を一気に半分ほど食べてから蕎麦をすする。ん?意外にもしっかりとコシがある。麺が伸びてない。立ち食いとは違うぞ。つゆもカツオが効いていてなかなか美味い。立ち食い蕎麦レベルを想像していた期待は大きく裏切られた。
これにテーブルの上に置かれている天かすとネギをセルフで投入。分かってるじゃないか。天かすとネギはセルフに限る。自分が納得する量をこの手で入れたいものなのだ。他人にコントロールされたくはない。これこそ自由。フリーダム。かけ蕎麦万歳!
サラダの野菜はシャキシャキだ。さすが食の大国、北海道。居酒屋のランチでこのレベルだ。夜ならさぞかしうまいつまみと酒が飲めるのは間違いない。
食後にはコーヒーサービスがあるのだが、コーヒーを飲まない私には関係ないことだ。
いい意味で期待を裏切られて幸せな気持ちで店を後にする。次に来た時は…そのとき考えよう。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)