狸小路ランチ
本日は夜の会議まで札幌市内のホテルにこもって仕事である。昼になれば腹が減る。さて、何を食べようかのう。ホテルから徒歩五分以内の場所で済ませたい。雪のない、アーケード内にある店で済ませたい。近くの狸小路横丁に入ってみたが…うーん、どの店も食指が動かない。それにフードコートは落ち着かないから好きではない。
ラーメンはいらない。昨晩食べた。 スープカレーもいらない。やたらと食べている気がする。
ならば、なんだ?
ネットで地図を眺める。そう言えば、七丁目あたりに士別バーベキューがなかったか。ランチもやっていたように思う。いつも満員で店に入れないので、ランチならば狙い目ではなかろうか。早速、店へと向かってみた。
士別バーベキュー
あった。ここだここだ。ランチメニューの看板があるじゃないか。「昼焼肉」なんだか背徳的な感じがしていいねぇ。週替わりランチセットはBBQセットと書いてある。とりあえず、店に入ろう。
店内には客がいなかった。巨大フードのついた囲炉裏のような場所で、肉を焼いて食べるのだ。
ランチメニュー
炭焼きセットをオーダーしたところ、BBQセットにすればラムチョップが付くと説明された。それはぜひとも食べねばならぬ。BBQセットだ。飲み物を聞かれたがいらないと答えた。しかし焼肉だ。ラムチョップだ。ビールが欲しくなるのが人情というものだ。夜までは時間もある。
タレご飯ガイドを読みながら考える。うーん、昼から飲むのは止めておこう。私にもちっぽけな良心とやらが、まだ残っていたようだ。
店員が私の眼前に七輪を置いた。これで肉を焼くのである。ひとり様専用なのが嬉しい。
この店の羊肉はサフォーク種なのが特徴である。それはなんぞや?答えはトイレの壁面にあった。温水洗浄便座だったと記憶している。
BBQセット
ついにBBQセットが私の前に姿を現した。え?メニューには「ライス、スープ、おつけもの付き」と書いてあった。
たくわん二切れ。
え?漬物って、これだけ?
えー?
まあいい、BBQセットのメインは肉だ。焼き物だ。この際、漬物には目をつぶろうではないか。ラムチョップは見た目からは火の通りが分からないので、はさみで切り、焼き加減を確認しながら食べろとの作戦命令だ。さあ、味合わせてもらおうか、サフォーク種の性能とやらを。
Lock’n Load!!
肉は反時計回りに肩ロース、もも、ソーセージ、ラムチョップである。ミディアムレアで焼いて食べるのである。
肉を焼き、タレにつけて食べる。肩ロースは油と肉の旨み、柔らかい。モモはしっかりした食感で肉そのものの味を楽しめる。薄口のスープは肉との相性がいい。
炎立ち上るラムチョップ。表面が黒くなってきたので肉を切る。まだレアである。なるほど、切ってみなければわからぬものだ。
ラムチョップ柔らかい。甘い、脂がのって美味い。これぞ羊だ、ラム肉だ。食べ応えも十分だ。タレもいいが、塩胡椒の方が肉の魅力を堪能できる。ご飯にも合う。いい素材はシンプルイズベストなのだ。
1500円とちとお高いが、プチ贅沢な気分を味わえるのがいい。ランチだとゆっくり食べられる。だが、夜にビールと一緒に食べたいものだ。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)