札幌駅 どん丼亭
今日は午後の便で釧路に向かう。新千歳空港ではなく、札幌市内の丘珠空港からのフライトだ。よって、ランチは札幌駅で済ますことになる。駅前には選択肢がたくさんあるようで、実はそうでもない。混んでいては入れないエスタのレストラン街やちょっとお高い大丸のレストラン街は選択肢に入っていない。
宿泊したグレイスリー札幌から地下を歩いていけるレストラン街は、サツエキ(札幌駅)地下と道を挟んで向かいのビルになるASTY45の地下レストラン街だ。いつもなら何を食べようか迷うところだが、今日は迷わず生姜焼きだ。東京で満足できなかった敵を札幌で討つという目論見なのだ。
だとすれば先日は入れなかったASTY45の店に行くがよかろうもん。かばんをホテルに預けると、店に向かった。ここだ、ここ。
メニュー
店頭に掲げられたメニューを一瞥する。ふむ、豚肉生姜焼き定食がある。記憶通りだった。どんぶり物の店だが、定食も美味そうだったのだ。店に入るとカウンター席に案内された。というかカウンター席しかない。
生姜焼き定食を注文する。店内にかかるBGMはアメリカン60sである。沖縄のどこかの店に行くと必ずかかっているような選曲である。ステーキ88だろうか。
生姜焼き定食
やってきました、生姜焼き。ついに待望の正当なまっとうな生姜焼きに出会うことができたのであろうか。私のこの食欲を満たしてくれるだろうか。脳裏に浮かぶイメージ通りの味で、香りで、食感で、ボリュームであってほしいと願うばかりだ。いただきます。
味付け甘め。柔らかいくて美味い。肩ロースのスライスか。この味だよ、私が求めていたのは。手切りのキャベツの千切りと肉を一緒に食べ、ご飯を口に放り込む。コメがまた美味いね。炊き方も私好みだ。ポテトサラダがまた美味い。酸味控えめ、もやすごく滑らかな、クリーミーな口当たりだ。生姜焼きと一緒に食べればよりリッチな味わいとなる。白菜の浅漬けも嬉しい。理想の献立だ。キャベツがお代わりできればより嬉しかった。
味噌汁は具が少ないものの、ホッとする味だ。既製品ではない。肉は五枚。デカイ。客は皆、生姜焼き定食をオーダーしている。人気メニューなのか。ご飯が余るなんてことはない。十分なボリュームだ。むしろご飯が足らない。
どんぶり屋なのにどんぶりを食べている人がいない。客はほとんど私よりも年上ばかりだ。
若い男性が入ってきた。
「牛丼、玉ねぎ抜き」
ついにドンブラーが現れたか?!しかも玉ねぎ抜き。ネギが食べられないのか、それとも糖質制限のためにネギを避けているのだろうか。
分からない。
夜のメニュー
まあいい、私は満足だ。ようやく豚生姜焼きを食べたいという衝動を鎮めることができた。会計をして店を出る。外のメニューを見ながら、今度はほろ酔いセットにチャレンジしようと決めたのだった。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)