札幌グランドホテル BIG JUG
本日の仕事場、セミナー会場は札幌グランドホテル。サツエキ(札幌駅のこと)からほど近い、地下空間を通ればほとんど雪にも当たらない場所にある。私も何度か宿泊したことがある。東京や大阪の会場と比べて、広くてゆったりとしている。沖縄から送っておいた設備を設置し、パソコンとの接続を確認する。音響も悪くない。
準備が終わればランチの時間だ。時計台のあたりで蕎麦かラーメンを食べようか。それとも…と、私の頭の中ではさまざまなプランニングがなされていた。ホテル内でのランチは絶対に避けたい。
準備も終わったので、交代でランチに行くことになった。私は先遣隊。札幌の食を皆に導く大事な任務がある。単に自分が食べたい店に行きたいだけ、というのは内緒なのだ。
そんな私に緊急事態だ。
腹が痛い。トイレに行かねば。会場を出てすぐ横にあるトイレに駆け込む。その前に皆に一言、断らねば。
「トイレに行くので、先に行っててください。」
すると、全員が顔を見合わせた。一人が口を開いた。
「そしたらすぐ先にあるホテル内の店で食べましょう。先に行ってます。」
なにい?ホテル内でランチを済ますだと?!まさかまさかの自爆行為に私はなにも言い返せなかった。
おお、神よ!なぜにあなたは私にこのような試練をお与えになるのですか?!
まあいい、まずはトイレだ。腹痛を治すのが先だ。早く行かねば体内から発する波が、ウェーブが私を襲ってくるぞ。そそくさとトイレに入った。
ランチメニュー
用を足すと、改めて店を眺めた。日替わりメニューのAランチにBランチ。
カロリーコントロールランチ。血糖値が気になる人が食べるやつだな。私には関係のない代物だ。
Cランチは週替わりプレートランチとのことだが、なんだかまとまりのないメニューだな。しかもこれらがプレートに載っているのか。ますますイメージが湧かない。
オーソドックスにランチメニュー。まあ、食べるとしたらこのあたりだろう。
オススメのサイドメニュー。ミニラーサラが気になるが、やめておこうか。
店内
なんと、この店がラーメンサラダ発祥の地なのか。なんという巡り合わせ。宿泊した時に、ここで朝食を食べたはずだが、気づかなかった。うん、この店でよかったかもしれない。
店内はなかなか広い。皆は奥の席に陣取っていた。さて、なにを食べようか。私の心はハンバーグ。うん、何か、こう重厚な、昔ながらのドミグラスソースを使った、少し苦味のある大人の味を楽しめるかもしれない。そんなよこしまな気持ちからのチョイスだった。吉と出るか、凶と出るか。
他の者たちも銘々にランチを選ぶ。さあ、とっとと持って来いやー!フリードリンクコーナーでお茶を注いで持ってくる。
ハンバーグステーキランチ
まずはオムライスが来た。デカイ。想像してた量の倍はありそうだ。ということは…予想通り、ナポリタンもバカみたいな量だ。食べきれるのだろうか。女子には二食分に該当しそうだ。
ついに私のハンバーグが運ばれてきた。ミニサラダ、スープ、鉄板、ライスから構成される、典型的なランチメニューだ。まずはコンソメスープをいただく。味がマイルド。卵のせいだな。つぎにサラダだ。ドレッシングには酸味の効いた私好みのフレンチをチョイス。ツールとしてフォークをセレクト。うーん、味はいい。シャキシャキの野菜なのだが、フォークでは水菜の茎が食べにくい。
さて、本日のメインだ。まずはハンバーグにデミグラスソースをかける。
大きめに切り分けたハンバーグを口に入れる。ああ、柔らかめな食感を楽しみながら、凝縮された肉を味わう。ドミグラスソースがハンバーグの潜在力を引き出す。これはご飯がススム。付け合わせの野菜も火加減がちょうどいい。これらにもドミグラスソースをかけて食す。別盛りだからソースを好きなだけかけられる。足りなくなることはない。
紋別の「あんどう」もそうだったが、レストランのハンバーグは、きめ細かいひきにくをみっちりと丸めてるのに、食べるとふんわり柔らかい。対して洋食屋のそれは粗挽き肉を使い、食感はしっかり、肉汁がジューシーだ。
どちらも好きだ。
偶然入ることになったこの店でのランチ。悪くなかった。これも何かの縁だろう。いつの日か、この店で元祖ラーメンサラダを食べてみたいものだ。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)