あぐートンテキ

トンセン沖縄 県産豚たれステーキ定食〜温玉のせ〜

沖縄でトンテキを食べる

今日は妻も私もお休みの日。子どもたちは保育園。外はいい天気なので、どこかにランチを食べに行こうかと妻に具申した。

「ステーキが食べたい。」

御意。

ステーキとくれば、まあ、ビフテキが一般的であろう。近所のステーキハウスハンズは閉店したらしいし、エブリーチョイスに行くのもなぁ。いっそ、那覇のステーキ88に行こうかと思ったのだが、ネットで検索すると、南城市にトンテキの店を見つけた。

トンテキ。これまた二人とも好物である。食べに行かねば。早速、妻の運転で店に向かってみた。

南城市 トンセン沖縄

サトウキビ畑の広がる郊外に店はあった。白い外装のカフェのような佇まい。

中に入ると、入口にはレジとサラダバー。奥のテーブル席に案内された。店内にはジャズが流れる。ラジオのようだ。アニソンのピアノ演奏っぽいのに変わった。おしゃれなカフェだ。

メニュー

さて、何を食べようか。妻のメニューも私が決めることになっている。初めて訪れた店で妻が料理を選ぶと、なぜかハズレを引くことが多いのだ。例えれば、妻はステーキ屋でラーメンを頼むような真似を躊躇しない。そして食べ終えて後悔する。なぜ私はこれを選んだのだろうと。そんなことが何年も続いたので、妻から私にメニューの選択権が全面委譲されたのだった。

トンテキの店だからトンテキを食べるのが必然であろう。あぐーロースステーキ定食に県産豚たれステーキ定食〜温玉のせ〜をセレクトした。

まずはサラダバーにて野菜をゲットである。皿に盛り、ドレッシングをかける。

手元に持ってきて食べる。いいね、この白のフレンチドレッシングが野菜とマッチして、食欲をそそる。種類はそれほどないのだが、野菜の旨味を堪能できるのが嬉しい。

壁に掛けてある説明によれば、沖縄で唯一の豚ステーキ専門店だとのこと。確かに豚ステーキ自体、沖縄ではあまり見かけない。しかし、豚食は沖縄文化である。説明に書いているとおり、この土地の豚肉は美味いのだ。

あぐーロースステーキ定食

まずはあぐーロースステーキ定食が運ばれてきた。付け合わせにどうぞと、わさびおろしと油みそも持ってきてくれた。ホースラディッシュかと思ったが、そうではない。大根おろしとワサビを和えたものだ。油みそは赤マルソウの製品だ。社長の座間味亮は同い年だ。

さっそく食べてみる。うーむ、肉が柔らかい。脂が甘い。あぐーの特徴は脂身の旨味なのだ。赤身のほとんどない、油の塊のような部位をスライスして、ベーコンのようにカリカリに焼く店もあるくらいなのだ。そのまま食べれば肉本来の旨味が味わえる、少々酸味のあるさっぱりとしたタレにつけて食べれば、リッチな味わいを楽しむことができる。おろしわさびをつけてもまた違った味を楽しめる。

あぐーステーキを食べた妻が言う。

「ハーブの香りがするね。」

そうなのか。鼻が詰まっているので、イマイチわからない。

少し考えて、大根おろしをつけだれに大量投入してみる。これをあぐーにつけて食べると、美味い!これが正解なのか?

県産豚たれステーキ定食〜温玉のせ〜

続いてはタレ焼きだ。まずは味見。タレはキリッとした辛口。甘口を想像していたので少し意外である。

甘辛くなったタレと肉の相性が見事である。あぐーとは別口の味だ。肉の旨味、脂の甘み、辛口のタレと深みのある玉子の黄身が見事に融合した、絵の具を混ぜ合わせて作り上げられた深みのある色のようだ。関西や東海のトンテキとは別物。これが沖縄の豚ステーキなのだ。

温泉玉子を投入し、軽くタレと混ぜ合わせたのちに、肉を喰らう。

おお!

美味い、これは美味すぎる。ごはんとの相性もばっちりだ。あぐーとは対照的な味付け、この二品をオーダーして正解だ。妻と舌鼓を打ちながら完食である。

トイレはレトロ感あふれるおしゃれなデザインだが、洋式便座だ。温水洗浄機能はない。

満足だ。まもなく梅雨入りする沖縄は初夏の陽気。久々の妻とのデートに満足なのだ。今度は家族連れで来てみよう。

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