トムヤムラーメン
グルメ

東京都文京区 御茶ノ水駅 サイアムセラドン

ランチなに食べる?

東京は広い。埼玉育ちであり、大学以降、数年前まで東京に住んでいたり勤務していたが、23区内でも、未だに行ったことがない場所がある。また、若い頃はよく来ていたが、ここ数年、いや、十年以上訪れたことがない場所もザラにある。リーマンショック以降でも、再開発された地域は少なくない。

御茶ノ水ソラシティ

仕事で御茶ノ水に来たのだが、駅前にこんな大きな施設があっただろうかと驚いた。御茶ノ水ソラシティ、六年前に開業したようだ。

仕事の前に腹ごしらえ。現在時刻は13時45分。ランチタイムをかなり過ぎているので、どの店も混んでいないだろう。さて、何を食べようか。ソラシティプラザのレストランガイドを眺める。

ソラシティプラザのレストランガイド

今晩は和食なので、蕎麦はない
昨日、中華を食べたから中華もない

残るはカレー、タイ料理にパスタ。若い女子ではないからパスタも却下である。うーん、カレーもなあ、気分ではないなあ。仕方がない、消去法でランチはタイ料理を食べることにしよう。

タイ料理なに食べる?

吹き抜けの一階は中央が雨で濡れている。天気はイマイチだ。飲食店周りは雨が入ってこないようになっている。

吹き抜け

この店だ。この店は都内に何店舗かがあるように思う。無難に安定してタイ料理が食べられるのがいい。

私がタイ料理に目覚めたのは20年以上前だ。その頃は本当に店が少なかった。新宿のルミネ1の地下にタイ料理の店がオープンしたので、よく食べに行っていた。それに代々木のカンボジア料理店。隣国だけあって、料理も似ていた。カンボジア難民として避難してきた華僑の店だったので、店員には中国語が通じたし、料理もカンボジアよりも広域にアレンジされていたように感じた。

外観

店頭にはランチメニューとアラカルトが掲示されていた。まずは中に入ろう。店内は若い女性客ばかりだ。確かに中高年でタイ料理が好きな客は少ないのかもしれない。

さて、何を食べようか。

ランチメニュー

ランチメニューは七種類だ。ざっくり言えば、麺か、カレーか、ガパオである。

ランチメニュー

グリーンカレーが食べたいが、いつもカレーを食べながらトムヤムラーメン食べればよかったと後悔する。ガパオも捨てがたいが、それは自分でも作れる。今回はトムヤムラーメンにチャレンジだ。

トムヤムラーメンを食べる

待つこと数分、意外に早く運ばれてきた。エプロンも添えられている。唐辛子の赤い色素と油が混じり合ったものが服に付くと、なかなか落ちないのだ。麻辣系の料理やカレーでも同じである。それをいえばハンバーグも変わらない。油は繊維に染み込んでしまうので、しつこい汚れなのだ。

トムヤムラーメンセット

まずはスープを一口。

はああ…

マイルドな辛味とレモングラスの独特な酸味にパクチーの香りが口中に広がる。ああ、癒される。

生春巻

みずみずしいサラダはマイルドなサウザンドレッシング。生春巻きはクニュクニュとした食感のライスペーパーによく絡む甘酸っぱ辛いタイのサワーソース、中にしっかりと詰まったシャキシャキの野菜の食感が対照的。

センレックは米粉独特の滑らかな喉越し。小麦粉ではなく米の味。トムヤンクンにとても合う。最近は国内でも米粉麺が作られるようになったが、中国南部から東南アジアにかけては小麦が取れないので、米粉の麺が主流である。中国の米線、ベトナムのフォー、そしてタイのセンレック等だ。タイの麺は細いものからセンミー、センレック、センヤイである。すべてまとめてクイッティアオと呼ぶのだ。

トムヤムラーメン

もちろんトムヤムクンがトムヤンクンたるための、プリップリのエビも健在である。スープに溶け込んだ旨味と、身に残留した残り香の双方を味わうのだ。なぜならばトム=煮る、ヤム=混ぜる、クン=エビである。辛くないタイ料理のスープであるトムカーガイならば、カー=タイ生姜、ガイ=鶏肉である。つまり、鶏肉入りトムヤムスープであれば、トムヤムガイとなるのである。

センレック

デザートはタピオカ入りココナッツミルク。ああ、控えめの甘さとココナツの香り、タピオカの食感の組み合わせが南国を感じさせる。

しばらくタイに行ってないなあ。女性好き、ゴルフ好きには天国と呼ばれているが、私はタイ料理が好きだ。料理をオーダーするときに私なら「ノーパクチー!」などとは決して言わない。むしろこうだ。

「モアパクチー!」