北海道 帯広駅前 ふじもり
本日のランチは帯広駅前にある「ふじもり」である。ここで食事を済ませてからの会議である。一階はファミレスのようなテーブル席、二階はすべてお座敷だが、テーブルと椅子が用意されている。個人的には和室の方が落ち着くが、膝があまり良くないので、じかに座るのは辛い。和洋折衷が有難い。
部屋にいるのは私ともう一名のみである。
メニュー
さて、何を食べようか。
ランチメニューを見る。いや、せっかく来たんだから豪華に食べたいな。
定食かあ。うーん、普通だな。
豚丼、やっぱり帯広に来たらね、食べたいよね。
いやいや、鮨・蕎麦セットも捨てがたい。美味そうだな。
カレー。そう、この店は昨日食べたカレーショップインデアンと同じ会社が経営してるのだ。そのために、豚丼もインデアンカレーを同時に食べることができるのだ。でも、昨日食べたからいいや。
洋食もある。かつスパも惹かれるなあ。しかし、このは帯広だ。この店のウリは豚丼だ。ならば食べるものも豚丼を外すわけにはいかないだろう。野菜も食べたい。サラダも追加だ。もう一名も豚丼を注文するも、カツスパも食べたいらしい。
「カツスパにライスは付いていますか?」
彼が店員に尋ねる。訝(いぶか)しげな表情で店員は答えた。
「付いていません。」
そんなにおかしな質問だろうか。彼は豚丼とカツスパという、まるで育ち盛りの高校球児のようなメニューを頼んでいた。
豚丼とサラダ
私の豚丼とサラダがきた。美味そうだ。カツスパもやってきた。そのパスタの量に驚くと言うか、笑ってしまった。完全にトンカツとパスタのセットだ。ライスが付いていないわけだ。
彼はカツスパを軽く平らげた。なんでも、昨日からまともに飯を食べていないらしい。三食分をまとめて食べているんだそうだ。
豚丼が美味い。
焦げの香り、タレの甘み、肉の旨味が一つになり、米飯というステージの上で極上の協奏曲(コンチェルト)を奏でる。
箸が止まらない。
ロース肉も柔らかく、箸でスッと切れてしまう。薄味の沢庵が味わいを一段と引き上げてくれるのだが、こってりした豚丼は正反対、つまりカウンターパートを担当するサラダもたまらないのだ。
シャキシャキきゅうり。アクセントであろうハムと卵焼きもドレッシングと相性良い。惜しむらくはキャベツがみずみずしさに欠ける。
私も腹が減っていた。一気にかっこんでフィニッシュなのだ。
ちなみにこの店のトイレは温水洗浄便座であった。
ランチタイムは終了だ。会議を始めようじゃないか。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)