蕎麦

群馬県沼田市 十割蕎麦 そば源 野菜のてんぷらと蕎麦

十割蕎麦 そば源

沼田公園から坂道を下りる。崖上から崖下に歩くようなものだ。道中に湧き水を見つけた。

さらに坂を下りていく。Googleマップによれば、太い道から分かれて真っ直ぐの道を行くとあるが、そんな道はない。あるのは水路のみだ。これは真田氏が江戸時代に作った水路で、この辺りは当時のままだと後で聞かされ、ちょっと悔しかった。

今度は平らな道を進む。橋を渡ったところに店の案内用看板があった。川に沿うように奥に進んだところに店はあった。

メニュー

中は意外と広い。大きな丸テーブルの席に案内される。さて、何を食べようか。メニューを見る。選択肢はそれほどない。刺身や蕎麦団子はいらないから、ここはお楽しみセットの「野菜のてんぷらと蕎麦」こいつを大盛りだ。

暖房は薪ストーブだ。スタッフとおぼしき男性がときおりやってきて、ストーブに薪をくべる。山小屋風の作りで、店内はなかなか広い。窓の外にはテラスもあるが、冬は寒そうだ。蕎麦茶がうまい。天然水を使ってるとのことだ。なるほど、沼田は奥利根地方と呼ばれる、利根川こと坂東太郎の源流地域だ。湧き水が豊富で、名水百選にも選ばれている。

群馬県は豚肉の消費量も多いが、生産量も多い。特にもち豚が有名だ。この店も豚肉料理を提供している。こちらも美味そうだが、今回は蕎麦にするのだ。県内産のそば粉と名水百選の湧き水。蕎麦を食べない理由がない。ミニ豚丼とのセットメニューがないのが残念だが、炭水化物とタンパク質のみの食事はいい加減やめた方がいいだろう。昨日もそんな食事だった。

法事の精進落としに訪れた団体客がいた。主催者が挨拶を始めた。オヤジがこの店が大好きだったので、ここで会食をすることにしたと話している。納骨の話をしてるので四十九日なのだろう。トイレは温水洗浄便座だ。

野菜のてんぷらと蕎麦

小皿で蕎麦生地が出てきた。まずは塩で食べてくださいと言われる。そばの香りがいい。甘くて美味しい。しかし薄い生地だ。余り物なのだろうか。

さあ、出てきた出てきた、お楽しみセット。ん?蕎麦が平麺だ。さっきの生地を蕎麦切りにしているのか。めんつゆはカツオの香りが強い。辛口だ。ワサビはない。七味があるので、長野と同じスタイルか。蕎麦に七味をかける。

かけないほうがうまい。

つゆが蕎麦によく絡むから、どんどん減っていく。蕎麦は喉越しはいいのだが、コシがない。そばの香りが強い。私好みのそばの正反対を行くのに、なぜか箸が止まらない。

美味い。

天ぷらはナスがジューシー、かぼちゃは甘い。蕎麦に合う。

食べ終えて蕎麦湯を飲む。とろとろのお湯だ。おろし生姜を入れて飲むように進められる。この生姜、普通のものより香りが強い気がする。箸で混ぜて飲む。香りがいい。底に沈んでいたなめこと相性バッチリ。体も温まる。

不思議な蕎麦に美味い天ぷらと蕎麦湯。満足だ。次回は豚肉料理も食べてみたい。家族で来ればどれも食べれるな。きっと妻もけいたまも喜ぶと思う。我が家は皆、蕎麦が大好きなのだから。

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