カレーうどん工房 みのや
群馬県沼田市。地元民である月野さんの案内で市内の史跡を巡った。午前の寺回りを終えて、何を食べたいのか月野さんが尋ねてきた。蕎麦と鰻がお勧めだという。月野さんに尋ねた。迦葉山、これなんて読むんですか?
「ああ、かしょうざんね。」
月野さんが答える。その近くに美味い蕎麦屋があるとネットで見たんだけど。
「迦葉山の方か…あ!オススメのカレーうどんの店があります。行きませんか?」
それは行ってみたい。食べてみたい。ぜひぜひ!
車は沼田市の郊外に向かって進む。風景が街から農村へと移り変わる。雪の残る道を進んで行くと山のふもとに目的地はあった。温泉施設の食堂がカレーうどん工房だ。中はログハウス風でなかなか広い。窓側のお座敷席に通される。
メニュー
さて、何を食べようか。メニューを見る。
辛口カレーうどん下仁田ポークが気になるが、カレーうどんはあとだな。
お通しがすごい!
料理はそれほど多くない。まずはビールとカキフライを頼もうか。ところが、お通しがどんどん出てくる。何を食べようかどころではない。
カブの漬物は口当たりなめらか。カブの旨味が引き出されている。ミョウガの甘酢漬けは酸味も甘みも控えめで美味い。
かき菜の酢味噌和え。甘さと酸味控えめの酢味噌が、クセのないかき菜の味を引き出す。歯ごたえもあって美味い。かき菜とは北関東で採れるアブラナ科の野菜である。
続いては白菜の漬物。見た目にも美味そうだが、食べても美味い。白菜の甘みを見事に引き出している。薄味なのも見事だ。添えてあるきゃらぶきも味が濃くなくて好みだ。きゃらぶき好きなんですよ。美味い漬物を食べると幸せになる。ビールがなくなったからハイボールだ。
辛子味噌は刺激的。生きゅうりに合う。月野さんがおもむろに大将に言った。
「この辛子味噌、お土産に3つほど包んでよ。」
我々にお土産で渡してくれたのである。
以上、すべてお通しだ。ぜんぶ美味い。月野さんが前回この店に来た時、料理がたくさん出てきて、食べ過ぎちゃってうどんが食べられなかったと言っていたが、このことか。
濁り酒
カキフライにはタルタルソースをたっぷりつけて食べる。ふつうに美味い。ハイボールが進む。
ここでまさかの発泡酒!日本酒だ。濁り酒は好きではないのだが、こいつは美味い。
お腹いっぱいだよ。カレーうどんを食べに来たのに、食べられない。どうしようか。え?ハーフでも作ってくれるって?それは嬉しい!じゃあ、辛口カレーうどん下仁田ポークで!
辛口カレーうどん下仁田ポーク
カレーうどんは具沢山。野菜いてんこ盛り、肉盛り盛り。ヘルシー。野菜がうまい。肉もうまい。ルーと言うかスープはキーマカレーみたいな感じだ。うどんは太くてどっしり。コシも強い。カレーがよく絡む。
美味ーい!
カレーうどん専用ニンニクチップを入れれば、さらにうまさが加速する。シャア専用ザクみたいなものだ。おなかがいっぱいなのにハシが止まらない。完食だ。
また食べに来たいというか、月野さん、沼田には何もないって、そんなことないよ。いい店も場所もたくさんあるじゃないですか!絶対家族連れてきますよ。来るなら暖かい季節がいいかな。
I shall return!
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)