超人気店

この日は沖縄もいい天気だ。若狭パースには上海からの豪華客船「天海新世紀号」が停泊している。新世紀なんて、日本人ならエヴァンゲリヲンくらいにしか使わない単語をしれっと入れてしまうところが、いかにも中国の船名らしい。日本なら船名は「〜丸」が一般的だ。これは業界では「maru」と呼ばれ、世界的にも有名なことだそうな。

家族でぬーじボンボンＺのハンバーグを食べに行こうと、そこから松山通りを県庁に向かってまっすぐ進む。県庁を過ぎ、沖縄県警前を通り、さらにまっすぐ進んで坂を上ると泉崎りうぼうの交差点に出るので、右折すれば左側に目的の店「ぬーじボンボンＺ」がある。

ぬーじボンボンＺ

店名からも分かるように、明らかに店主がももクロファンなのだろうが、とにかく人気店である。今までに７回は訪問しているが、うち二回は定休日、三回は満員で、実際に食べれたのは二回だけ。この店、１５年ほど前は「うちなーたいむ」という居酒屋だったはずだ。

とにかく色々とぶっ飛んでいる店だ。車を運転しながら店の場所を認識できる看板はこれだけだ。

駐車場はただでさえ停めにくい上に、客が使えるのは道路側の一部だけなので、これまたわかりにくい。駐車場の奥に、のぼりと喫茶店によくある看板が置かれているが、果たしてこいつに意味があるのだろうかと、毎度見るたびに思わずにいられない。ちなみに、この画像の左手の部分は月極駐車場なので、客が車を停めてはいけないのだ。

看板を過ぎてさらに奥に進むと、店が見えて来る。開店前なのに、すでに並んでいる人がいた。相変わらず人気店だ。

青空にはためくカラフルな店の暖簾が、なんとも言えない。人によっては趣味が悪いと思うかもしれないだろうが、わたしはありだと思っている。店名の「ぬーじぼんぼんZ」の「ぬーじ」は「虹」のことである。ぼんぼんはアクセサリーのことだろうか。ネットで「虹色ボンボン」を検索すれば、いろいろと販売されているのがわかる。

開店まで待っていたところ、中から店の方が出てきて、予約しているか尋ねてきた。していないことを告げると、狭い席になるが構わないかと尋ねられた。すでに八割方が予約で埋まっているようだ。お座敷席なら構わないと告げると、店内に案内してもらえた。

メニュー

この店のウリは黒カレーなのだが、私たちはカレーに興味がなかった。実はけいたまが生まれる前に黒カレーを食べたのだが、ハンバーグのインパクトが強過ぎて、カレーはなんだか物足りなく感じてしまったのだ。我々にとって、この店はハンバーグなどの洋食を食べる店であって、カレーは眼中にないのだ。

ハンバーグはサイズやソース、セットなどいろいろ選べる。

トッピングも選べるのが嬉しい。

揚げ物も充実している。この他にもサーロインレアカツやステーキ、沖縄そばなどメニューは豊富だ。酒飲み用のメニューまである。

妻との慎重なる審議の結果、ハンバーグとメンチカツのセットをオーダーする。

サラダとスープ

最初にハンバーグセットのサラダとスープが出る。メンチカツには同じ皿に野菜が載っているためだ。スープは両方についてくる。子供用の食器や椅子もあるので、家族連れでも安心だ。けいたまがスープを気に入ったようだ。

ハンバーグセット

ハンバーグの登場だ。キャベツを敷いてハンバーグを載せ、たっぷりとドミグラスソースをかけた上に、フライドオニオンとカイワレダイコンがトッピングされている。ナイフで切ると肉汁が溢れてくる。美味い。けいたまもパクパク食べている。ドミグラスソースの染みたキャベツなら食べるかな？あ、口から出した。葉物を生で食べるのはまだ慣れないか。

添えてあるマッシュポテトフライは業務スーパーで売っているものだ。妻が職場で同じものを使っていると話していた。

メンチカツセット

次にメンチカツ。見た目にも重量感たっぷりだ。こちらも中はジューシー。肉汁たっぷりで、クセのない味わいとサクサクした衣の食感がたまらない。ドミグラスソースもスッキリとしつつコクがある、個人的には好みの味だ。洋食屋さんなら、ハンバーグもフライもその店のオリジナルドミグラスソースで食べたいものだ。

泡盛琉球王朝 エヴァ初号機仕様

食事に飽きたけいたまを追いかけてカウンター席に行くと、ふと気になるものがあった。琉球王朝という、沖縄ではかなりメジャーな泡盛のボトルなのだが、こんなものがあるのか？公式に作ったのか？

妻と交代でけいたまの相手をしながらそそくさと食べ終える。気がつけば店内は満席。予約せずに入れたのはラッキーとしか言いようがない。

さて、外はいい天気だ。美味い飯を食うと幸せになれる。久しぶりに家族で買い物だ。

次回来た時は「究極アジフライ」とやらをいただくとしよう。

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