夕方から始まった会議が終わった。会議の後は会食だ。会場近くにあるビストロ椿に向かう。
店内に入ると個室に通される。机に並べられた前菜の皿はローストビーフ。
まごうことなきローストビーフ!
見た目に美味そうだ。昨晩のパチモンとはレベルが違う。いや、これこそがローストビーフなのだ。ビストロと名乗るだけはある。
懇親会が始まると、次々に料理が出される。どれもこれもいい仕事をしている。さんぽく産のボタンエビとホウボウ。新潟県の最北、山形県に隣接する村上市の漁港で水揚げされたものだ。北海道産でなくても、これほどのレベルのものが食べられるとは。やるな新潟。
生牡蠣。岩牡蠣ではない。普通の牡蠣だ。いわゆるRの付く月に食べる食材のはずだが、新潟では牡蠣は8月に食べるものなのだそうだ。焼き牡蠣がめちゃ美味い。やるな、新潟。
タケノコとふきのとうのジェノベーゼソース。うーん、ソースはいいんだけど、焼きタケノコにはいまいち合わないかな。塩で食った方が美味いや。トウモロコシみたいに甘い。しかもこのタケノコは、同席の加茂市民が、朝早くに家の近所で掘り出したものを持ち込んだものことだ。下処理もせずに、生のまま焼くだけでこの味わい。やるな、新潟。
ピザ。シンプルに卵ピザ。美味い、
肉がうまい。牛は脂がのって柔らかい。甘くてくどさがない。豚も脂と肉のバランスよく、美味い。
結論、何食っても美味い。
ホタルイカと山菜のジェノベーゼパスタ。パスタはうまい。ソースも美味い。でも、合わない。誰かがボソッと言った。
「ホタルイカはホタルイカだけで食ったほうが美味いね。」
いやー、ホタルイカと生トマトがなかなか相性いいんですよ。自宅で作りますもん。
「そうなんだ。へー。」
いや、満足じゃ!見直したぞ、新潟。
ビストロ椿
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)