空港食堂
本日は朝から出勤だ。朝礼に参加して経費の清算を済ませると、空港に向かう。12時半の飛行機なので、食事を済ませたかった。食べは店は決めていた。空港食堂。いつも繁盛しているが、早めの時間なら大丈夫だろう。今朝は朝食も摂っていない。駐車場に車を入れて、一階到着ロビーに行き、店に向かう。あった。
日替わりはなんだろう。これか。
食券を買って半券を渡すシステムだ。配膳以外はすべてセルフ。ゆし豆腐はどこだ…ない。ないんだ。ならば、何を食べようか。沖縄そばは食べたくないし、チャンプルー類も微妙だ。カツ丼とカツカレーはパス。
あ、そうだ。ポーク玉子にしよう。沖縄人のソウルフードだ。沖縄料理ではない、B級グルメというのが正解だろうか。チャンプルーは昔からあるのだろうが、ポークこと缶詰の豚肉であるポークランチョンミートが沖縄に持ち込まれたのは戦後のことだ。そもそもこいつは軍用食だ。韓国ではポークランチョンミートを使ったチゲ鍋を「ブデチゲ」と呼ぶが、漢字で書けば「部隊チゲ」つまり軍隊のことである。ポークは米軍基地も深い関係があるのだ。
空いているテーブル探して座る。店内には空港の職員や警備関係の人も食べにきたり、弁当を買ったりしている。リーズナブルなのだ。コスパがいいのだ。
すべてがセルフだから飲み物も自分でつぐ。給水機はボタンを押している間、水やお茶が出るタイプだが、指を離してから止まるまで少し時間差があるので、注意が必要だ。
自分の食券の番号が呼ばれたら手を挙げて店員にアピールする。見つけると席まで料理を持ってきてくれる。さあ、ポーク玉子がやってきた。
赤と黄色のコントラストが白いさらに映える。塩気の効いたポークとしっとりした玉子焼きの組み合わせが食欲をそそる。ご飯でもいい、酒でもいい、もちろん生野菜でもいい。スーパーで売られているポークの缶詰は四角形だが、この店のポークは丸い。業務用を使用しているからだ。食べ慣れた味なのでTULIP(チューリップ)だろうが、中華ポークこと梅林(メイリン)な可能性も捨てきれない。
お昼が近づくにつれて、店内はどんどん混んできた。食べ終わったら食器を返却口に持っていく。さて、宇都宮に行こう。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)