紋別 あづま 海鮮丼

北海道紋別市 あづま 海鮮丼

あづま

那覇から朝一のJALで羽田に飛び、第2ターミナルに移動して、ANAでオホーツク紋別空港に向かう。定刻通りに着陸する機内から、緑に映える湧別川の流れが美しい。

空港に着陸し、逆噴射で減速すると、しばらく走った後に飛行機はUターンした。なんと滑走路を一望できるではないか。

すごい景色だ。

空港でレンタカーを受け取り、街中に向かう。前回、食べ損ねた丸富は本日休み。つくづく縁がない。ネットで調べると、近くに別の店がある。ナビに従って走る。場所が分かりにくい。細い道を行くと店がある。民家を使ったような店構えだ。

店内は入口全開で風通しが良い。沖縄と同じ気温だがら湿気がないので気持ちいい。ネットに大将がつっけんどんだと書かれてあったが、まったくその通りだ。カウンターに座れと、やや命令形で言われた。

メニュー

カウンターは禁煙なのが嬉しい

さて、何を食べようか。ランチは安いが、せっかくの紋別だ。しっかりと海の幸を味わいたい。

色々と惹かれるが、海鮮丼。オーソドックスに海鮮丼。ランチと普通のは内容が違うことも確認した。値段が倍は違うのだから、同じものでは悲し過ぎる。念のための質疑応答だ。

海鮮丼

さあ、やってこい。カウンターの内側で私の食事が着々と準備される。出てきたのは見た目に美味そうな北海道の幸を満載した宝石箱。

言い過ぎかな。俺は博多華丸か?

まずは味噌汁からいただく。熱々だ。カニの香りが鼻を抜ける。北海道だ、道東だ。海産物の宝庫に来たことを実感させてくれる。

続いてどんぶりだ。メインディッシュだ。ホタテからいってみよう。うーむ、ねっとりやわらか。毎回思うのだが、なぜに北海道で食べるホタテはこんなにも美味いのか。ホタテ産地の青森は例外として、道外で売っているものとは別物だ。

そしてサーモン。あくまでも私の嗜好だが、こちらも同様、生サーモンなど、道外では絶対に食べない。脂がのりすぎて美味しくない。鮭独特の臭いがキツくて美味いとは思わない。なんであんなものをパクパクと若い人は食べるのか。それが、紋別で食べると別物だ。身がフワフワ。

サーモンの身がフワフワなのだ!これは美味い。青魚はニシン。ツブ貝にタコ。マグロのづけ。どれも文句なし。匂い立つわさびの香りが食欲を一層刺激する。

ああ、海鮮丼には人を幸せにするパワーがある。海の滋養とエネルギーが体に染み渡る。もちろん、おそらく北海道産であろうコメもまた、北の大地のパワーを体に満たしてくれるかのようだ。

地元の常連さんらしき客が店に入ってきた。カウンターに座ると、今日の日替わりはなにかとおかみさんに尋ねた。

「今日はね、カレー。暑いでしょ?朝、起きた時に今日はカレーで済まそうって。思ったわけ。」

確かに紋別の気温は沖縄と同じ32度。しかもこの店にはクーラーがない。北海道の大半は暑さに弱いのだ。客が日替わりを注文すると、おかみさんがすぐに準備をして、客の前に置いた。

具沢山で美味そうだ。

食べ終えて、勘定を支払う。カウンターの中の大将に金を渡す。お釣りを持ってカウンターから私の前にきてお釣りを渡てくれた。店を出ようとする私に、ありがとうございましたと深々と頭を下げた。

なんだか嬉しくなる。

今度はカレーを食べに来ようかな。

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