天ぷら

東京 丸の内 天麩羅 天◯ 旬の天婦羅膳

天ぷら 天◯(てんまる)

仙台から東京のオフィスに行き、午前中に会議を済ますと、午後の会議に向かった。場所は丸の内だ。芝公園の駅から大手町に向かう。地下から地上に出ると、外は爽やかな陽気だ。そろそろ梅雨入りするだろう。

さて、何を食べようか。

せっかく地上に出たのだが、地下飲食街を見つけたので、再び階段を降りる。新丸の内ビルだ。地下街を歩く。

なんだか、食べてみたいものがないなあ。

奥に進むと、別の入口が現れた。隣の丸ビルだ。エレベーターで上がりレストラン街に行く。さあ、今度こそ、俺に何か食わせやがれ。

うろうろするが、やはり、こう、ピピッとインスピレーションを感じる店がない。

うーん。

メニュー

待てよ、夕食はすき焼きと聞いている。ならば魚にしよう。夜が鍋だから揚げ物なんかもいいなあ。

あ、天ぷら。

旬の天ぷら御膳か。ちとお高いが、今晩はごちそうしてもらえるし、店も空いてるからゆったりできそうだし、ここでいいか。

店に入るとテープル席に案内された。メニューを見るが、私の気持ちは変わらない。

熱々の揚げたてを出してくれるのが天ぷら専門店の強みであり魅力だ。食べ方は天つゆと塩の二種類。塩は粗塩だ。そういえば、大門に「揚げたてじゃなければ天ぷらじゃない」て書いてある、博多天ぷらの店が新しく開店していたな。

旬の天婦羅膳

小鉢、ご飯と味噌汁が運ばれてくる。もずくは細もずく。冷たくて美味い。生姜と少し強めの酸味がモズクの味を引き立てる。沖縄のもずくもいいのだけど、こんな細もずくも好きなのですよ。しじみの赤だしがいいね。久しぶりに食べた。

さあ、天ぷらがきたぞ。どれから食べようか。

よーし、君に決めた。オクラだ!

一口目、まずはオーソドックスに天つゆにつけて食べる。うん、こんなものかな。二口目、今度は塩につけて食べる。

おう。

間違いなくオクラは塩の方が美味い。天つゆだとオクラの味を邪魔してしまうように感じる。

次に白身魚だ。上にのっているのはエビの足だろうか。天つゆに食べてみる。クセのない白身なのにエビの香りが口の中に広がる。カリカリした食感もアクセントになる。

へー。

よし、こいつは天つゆをたーっぷりつけていただくのが美味いはずだ。うん、ご飯も進んでしまうな。

さて、ミョウガだ。私の大好きな夏野菜だ。お前はどうしてやろうか。

天つゆか?
塩か?
どちらがいい?

ミョウガが答えるわけもないので、迷った末に塩でいただく。うむ、香りが強烈。夏が来た感じがする。

ベビーコーンは天つゆでいただく。シャクシャクの食感にほのかな甘み。天つゆをたっぷり吸った大根おろしがうまい。ご飯が進む。

ナスは迷うことなく天つゆだ。口の中で溶ける。なんと言っても甘い。

アスパラも天つゆでいただく。ほのかな甘みと適度な歯ごたえ。ああ、北海道。アスパラ狩してみたい。

さーて、きたよ。メゴチだよ。当然、一口目は塩だよなあ。うん、磯の香りが鼻を抜ける。いいなあ。昔、親父と葉山に釣りに行ってたくさん釣ったメゴチを天ぷらにして食べた。普段はなかなか食べる機会がない。嬉しい。二口目、シンプルな味わいの次は天つゆでいただく。リッチな味わいが口の中に広がる。これこそが天ぷらの醍醐味だよ。

美味い。

ラストはエビ。天つゆでいただく。うーん、小ぶりだな。食感も香りも味も贅沢感がない。2700円なのだからもう少し楽しませてくれてもいいのではないだろうか。

トイレは共用だが温水洗浄便座であった。

会議まで時間があるので、食後もゆっくりしようと思っていたが、店員から「食ったら帰れ」オーラが出ていたので、勘定を済ませると、そそくさと店を後にした。

仕方ない、だいぶ早いが、会議に向かおう。

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