カレーの市民 アルバ
富山空港から羽田経由で沖縄に帰る予定でいたが、高岡市から小松空港までそれほど遠くないことが分かり、小松から那覇への直行便に変更した。ゴールデンウィークでも、地方線は案外、空いてるものなのだ。道中で物資を手配し、帰宅に備える。そしてランチ。二日続けて高級食材を食べたので、昼はB級だ。ならば、ここは金沢カレーしかあるまい。調べると小松に「カレーの市民 アルバ」なる店がある。
カレーの市民?
調べてみると「考える人」で有名なロダン作の石像「カレーの市民」とかけた名前のようだ。この石像は英仏による百年戦争において、フランスのカレー市がイングランドに降伏するために、裸で首に縄をつけた市民6名が投降し、処刑される直前の緊張感を表した石像である。(ネットで調べた。)ちなみに彼らは王妃の嘆願により処刑を免れた。その6名の中にアルバという名の者はいなかった。
よく分からんが、美味そうなのでここにしよう。
メニュー
さて、何を食べようか。
満塁ホームランカレーと行きたいが、おそらく食べきれないだろう。ならばここはレディースホームランカレーをチョイスなのだ。
レディースホームランカレー
ほどなくして私の前に置かれたそれは、レディースとは言え、なかなかのボリュームだ。まずは随一の存在感を示すトンカツから食べてみる。
柔らかい。
コクのある甘みがないしまった味のルーとも相性バッチリだ。続いてはソーセージ。たこさんウインナー用の赤いやつが一本。そして小さなクリームコロッケが二つ。滑らかなベシャメルソースがたまらん。ルーと合わせると味が二刀流になるのだ。
美味い。
ハンバーグは二分の一個。カレーとは少し味が喧嘩しちゃうかな。だが贅沢感を得るには外せないアイテムなのだメインはやはりトンカツ。存在感が半端ない。それに負けないボリュームのキャベツ。ご飯の上にのっているのではない、この部分だけ皿の底までキャベツなのだ。
半分ほど食べたところで決定的なミスに気づく。
ルーが足らない。
ペース配分を間違ってしまったか。ルーだけお代わりできないかな。仕方ない、ルーを少なめにスプーンに取り、食べ進める。顔から頭から汗が吹き出てきた。なかなかのボリュームなのだ。申し訳ないが、ご飯を少し残してクロージングだ、終了処理だ。残りのクリームコロッケとトンカツとハンバーグにキャベツを、ルーでぐちゃぐちゃにして食べる。うむ、こうやって食べても美味いな。
レジに向かう。お土産を買う人が多い。地元で愛されているカレーなのだと実感する。
大満足だ。久々の金沢カレー。また食べに来たい。
カレーの市民 アルバ
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)