黒毛和牛のサーロインかつ

寿庵中央駅バスチカ店 鹿児島デカツレツヲアジワフ

昨晩は飲みすぎた

中小企業家同友会の全国経営問題研究集会に参加するため、大阪から鹿児島に向かった。昨晩は曽根崎町でだいぶ飲んだ。途中で帰りたいと何度も言ったが却下された———また寝不足か、しかもホテルにまだチェックインしていない。しかし、このカワハギは美味いな。肝がぷりぷりで甘くて絶品だ———ホテルにたどり着いたのは深夜2時だった。

カワハギの薄造り

この日も二度寝、三度寝でギリギリまで起きることができず、いつもなら楽しみの朝ごはんも食べる気がしない。牛乳と水だけ飲んで空港に向かい、フラフラで飛行機に乗り込みドロのように眠りについたから、鹿児島まではあっという間だった。空港からのバスが駅のターミナルに着く。ここから会場の城山観光ホテルまでバスに乗り換えるのだが、腹も減ったので昼飯をとることにした。

とんかつにするか、しゃぶしゃぶにするか、それが問題だ

幸いバスターミナルの地下にいくつか飲食店がある。ここは基本で黒豚だな、と店に入った。メニューを見る。店に入る前からトンカツかしゃぶしゃぶか悩んでいた。決めかねていたところ店外のランチメニューには鶏飯がラインナップされていた。私は鶏飯が好きだ。昨晩飲み過ぎて胃にも優しい。奄美も鹿児島だ。ここは鶏飯だ!と決心して店に入ったものの、カウンターで広げたメニューにはさらに私の決断を揺るがせるメニューが目に飛び込んできた。

「三黒かつ膳」

黒豚、黒毛和牛、黒さつま鶏。三つの黒を一度に食べ比べるなんて反則じゃないのか?カツといえばトンカツ。しかもロースカツ。牛はステーキもしくはしゃぶしゃぶ。チキンは…自宅でもよく作る。

どうしよう?

きっとしゃぶしゃぶは夜の懇親会で出てくるだろう。鶏飯は明日の朝食で食べれるに違いない。私は悩んだ末にコレに決めた。

ドレッシングとソース

しばらくしてサラダとゴマが運ばれてきた。ドレッシングは和風とだいだい。ソースは甘口と辛口。私はだいだいのドレッシングをサラダにかけた。ゴマをすりソースを手元に寄せる。甘口と辛口を同じ分量でブレンドするのが私の流儀だ。

サーロインカツに唸る

いよいよカツの登場だ。サーロインカツはわさびと醤油で、ヒレカツはソースで、チキンカツはタルタルソースで食べてください、と説明される。お好みで塩もどうぞと勧められる。ここは素直に言われた通りにしようじゃないか。

わさびを少量載せ、刺身を食べるように醤油をつける。なんだこれは?肉汁が溢れてくる。脂の甘み、わさびの辛味、醤油の香りが渾然一体となり口の中に旨味が広がる。浜松町で食べたビフカツとはまるで別物だ。んまい!

ヒレカツはマスタードとソースをつけて食べる。柔らかい。肉の味はもちろんヒレ肉にもかかわらず脂の旨味がしっかりと感じられる。んまい!

チキンカツは…ふつうだ。特に変わりはない。そもそも黒さつま鶏ってなんだよ。見た目は黒いの?ソースとタルタルソースで試すが、白身フライを食べてる感じでイマイチ。ムネ肉を使ってるのかな。それにしてももっと鳥の旨味を期待してたのに。だから店で食べるチキンカツは好きになれない。

三黒カツ膳

合計160グラムのカツは思ったよりもボリュームがあった。最後のチキンカツを食べようと、箸でつかみソースをつけ口に持っていく寸前、ポロリと落ちたカツは私のワイシャツにあたり、ズポンで跳ねて、カバンに落ちた。ソースまみれ。

「これ、生きとんがな!」

関西人なら間違いなくこう言うだろう。などと考えながらおしぼりでシャツを拭く。これから会議なのに汚れたままか。上着を脱がなきゃわからないか。

三黒カツ膳。頼んで正解だったが二度はない。次は黒毛和牛サーロインカツを単品で。もちろん基本の黒豚ロースとんかつも。今度はいつ鹿児島に来れるだろうか。楽しみを先にとっておこうと店を出た。

改めて思った。浜松町の牛かつはニセモンだ。

寿庵中央駅バスチカ店

住所:鹿児島市中央町11 鹿児島中央ターミナルビル地下1階
電話:099-202-0028
営業時間:11:00~22:00

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