肉そば 麺達
加古川駅前で夕食に焼き鳥を堪能してからスナックで軽く飲んで皆と解散した。だいぶ酔っているが、どうしても行きたい店がある。知人のラーメン店だ。以前もランチタイムに寄ってみたが、閉まっていたので食べられなかった。果たしてリベンジなるか。ふらふらと商店街を歩く。あった。ここだ。
迷うことなくドアを開け、店に入る。閉店間近だからか、商店街が閑散としているからか、客は一組だけだった。テーブル席とカウンター席があるのだが、空いているのでテーブル席に座る。
メニュー
メニューはシンプルだ。当然、肉そばでしょう。もちろん餃子も食べますよ。告白しよう、食べきれる勝算は全くない。腹がいっぱいだ。
う、ハイボールがデュワーズだ。これが苦手だ。アイリッシュみたいな燻製というか、雑巾くさい。アイリッシュが嫌いなわけではないが、ハッキリ言って、サントリー角で作るハイボールが飲みたい。個人的には角ハイ以外、美味しいとは思わない。
うーむ、壁に貼られた新メニュー。普段はつけ麺もまぜ麺も否定派の私だが、こんな時は汁なしの方がいいのではないだろうか。いやいや、もう注文してしまった。矢は放たれたのだ。後には引けぬ。過去を振り返って何の意味がある。歴史に「もし」はないのだ。前を向いて進むしかないのだ。
テーブルにはニンニクチップと調味料。基本で押さえられている感じだ。
肉そば
肉そばが来た。見た目にもなかなかのインパクトである。味あわせてもらおうか、肉屋が作ったラーメンとやらを。
まずはスープ。ニンニクと背脂が香る、塩気もギリギリで攻める感じの味わいだ。ストレート中細麺は、最初の二口ほどは違和感があったが、食べ進めるにつれて慣れてくるとうまい。麺とスープとマッチしている。伝統的な醤油ラーメンをベースに、背脂でコクを出して、肉で味わいを広げた感じだろうか。
「麺が不味いんですよ。」
知人はそう言っていたが、美味いよ。それとも麺を変えたのだろうか。さて、チャーシューだ。さすがに肉屋のそばだ。美味いの一言に尽きる。一口目はオーソドックスな、伝統的なチャーシューと同じ味わいなのに、二口目は肉の旨味が口に広がり、三口目には脂の甘みがじんわりと口の中に広がる。これらがスープの味を一段と広げている。スープは本当に塩がきつめだ。酔っ払い仕様であろうか。
餃子
続いては餃子だ。オーソドックスな味付け。可もなく不可もなく、安心して食べられる。ラーメンとは対照的な味わいだ。ただ、酢の容器は気をつけないと勢いよく出るので注意だ。
テーブルの上にはラーメンコショウ。つまりラーメン専用ペッパーなのか。試しに掛けてみる。おお、コショウの香りが匂い立ち、香りと相まって食欲を一層、刺激する。これはたまらん。
完食した。限界だ。腹一杯だ。ごちそうさまである。次回は油そばをいただくとするか。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)