グルメ 子育て

JAL510 新千歳-羽田 ファーストクラス

けいたまの肌と晩ごはん

砂川駅9時38分発のライラック14号に乗り、札幌で空港エアポート号に乗り換える。満席だ。席に座っている、荷物を持たない、北海道民とおぼしき乗客の前に立つ。目論見通り、恵庭で降りた。空いた席に座る。

一駅だけなのだが。

千歳駅で降りてイオンに向かう。恒例の物資調達だ。けいたまの大好きなカレイの煮魚と、妻の大好きな刺身を買うのだ。ここのイオンは魚屋さんが入っているので、その場でさばいてもくれるし、種類も量も豊富だ。しかし、お盆のせいなのか、いつもより刺身の種類が少なかった。ホッキ貝も小さめだった。

昨日、けいたまの足の指が炎症を起こして膿を持っていた。ゆうたまのお肌も荒れていて、先週の木曜日から小児科に行こうとするも、ずっと休み。ようやく月曜日に診察を受けることができたが、出された薬はいつものリンデロン。

二人ともリンデロン。

私も愛用しているリンデロン。

確認したら、私のローションはいつのまにかジェネリック医薬品の「テルモゾール」に切り替わっていた。

市販では手に入らない、皮膚の弱い人にはなくてはならない薬なのだ。私はローションを定期的に処方してもらっている。頭皮が弱いので、蒸れるとすぐに皮膚が荒れて、フケがすごいことになる。リンデロンを塗ると2〜3日で腫れが引いてフケが止まる。

リンデロンローションと軟膏

それまでに市販の薬やシャンプーをいろいろ試したが、まったく改善されなかった。たまらなくなって皮膚科を受診したところ、この薬を出された。シャンプーも普通のものだと荒れてしまうので、ミノンを使っている。出張にも持ち歩いている。

四月にけいたまが飛び火になって、足首から足の指や裏、手のひらの皮がむけた。かゆいのを我慢できずに、血が出るまで掻きむしっていた。こまめに手足を洗い、リンデロンを塗っているのだが、なかなか治らない。足首の傷は治ったのだが、足の裏と指は一進一退だ。足だけでなく、サンダルや家のフローリングをこまめに洗おうと妻と話した。

ゆうたまの脇の下には真っ赤なアザがある。イチゴ腫だとか、そんな類だ。一ヶ月検診の時もスルーされ、妻と少し不安がっていたのだが、小児科でも皮膚科でも、二歳までは大きくなるけど、その後は小さくなるから放置して大丈夫と言われ、安心した。

昨日の受診で、けいたまの喉が少し腫れているから発熱するかもと医師に言われた。一昨日の夜にも発熱して、一晩で熱が下がったばかりだ。結局、発熱はしなかったものの、鼻が詰まって息苦しいようだ。夜はあまり眠れなかったらしい。妻とメッセンジャーで、保育園をお休みして、家でゆっくりさせようと話し合った。

夕食はみんなの好きなものを作るからね。帰るまで待っててね。

JAL ファーストクラス 昼食

空港に着くと、ファーストクラス専用カウンターに向かう。そういえば、ここで食事の内容を見ることができるのだった。荷物を預けながら、メニューを確認する。

え?

冷やし中華?

しかもゴマだれ?

嘘だろう?機内で冷やし中華?一品だけ?麺料理?

一瞬で様々な疑問が頭をよぎった。ツッコミどころ満載なのだ。

朝食ですら三品以上ある。夕食はもっとだ。なぜにランチだけ単品なのであるか。明らかに量が足りない。がっつり食べられない。ラウンジで何か食べておかないと腹が減る。10時半時点で既に腹が減っていたのだ。ランチは13時半くらいだ。

機内食で単品って初めての経験だ。

行きに続いて帰りも悲報か。まあいい。こんなこともある。保安検査場を抜け、ダイヤモンドラウンジに向かう。スープと大好きな焼きカレーパンを炭酸水で食べるのだ。

時間だ。ラウンジを出て搭乗口に向かう。

ん?なにこれ?

ゲートにフードコート?しかも本格的なやつ。スナックとかじゃないやつ。羽田よりもすごい。しかも塩水ウニまで売ってるよ!利尻のウニが解禁か。買おうかな…う、時間がない。無念。

なんだか楽しみが増えたぞ。ここなら搭乗ギリギリまで、ゆっくりと飯が食えるじゃないか。やるな、新千歳空港。

飛行機に乗ると眠りに落ちた。気がつくと、周りはすでに冷やし中華を食べていた。

置いていかれた。

テーブルを出して、私もランチの準備が万端であることを、何気にアテンダントにアピールする。

「すぐにお食事をお待ちします。」

そうしてくれたまえ。心の中でそっと呟く。

さあ、本日のファーストクラス、ランチである。

まずは前菜からいただくとしよう。エビチリのような香りがするが、食べるとさほど辛くはない。ピリ辛である。付け合わせのキクラゲがこりこりと食感よく、青梗菜の炒め物は彩りも味もよく、箸休めを演じてくれる。中華の炒め野菜だ。

レベルが高い。

ごまだれの容器をよく振り、冷やし中華に全量を導入する。ちなみに、私は醤油タレ派だ。ゴマだれは、しゃぶしゃぶかバンバンジーに使う程度だ。ドレッシングもゴマだれは食べない。とんかつソースには、すりゴマを入れる。何にでもゴマだれをかける人がいるが、自己主張の強いゴマだれをかけたら、何を食べているのか、味が分からなくなるではないか。 冷やし中華を箸でよく混ぜる。具が均等になるよう、ひたすら混ぜる。まさにまぜそば。

これを箸でつまんで食べる。

おお。

クラゲの食感がいいな。麺はそれほどコシはない。コンビニの冷やし中華レベルだ。あのパックに入っているのを皿に並べただけとも考えられないこともない。

いや、まず、ゴマだれがうまい。酸味はかなり控えめ、ゴマの風味が薫るものの、麺以外の素材の味を消すことはない。コンビニのやつはもっとハッキリとした味付けだと思う。

ゴマだれの冷やし中華を食べないから、想像の域を出ないのだが。

よく混ぜたので、食べるまでどんな具が口に入るのか分からない。これがまた、楽しい。まるで闇鍋、ではなく、祭りのくじ引きのようだ。おまけにこいつにはハズレがない。チャーシューからは肉の旨味。対照的な鶏肉からは、さっぱりとした鶏肉の滋養を感じることができる。きゅうりは生野菜のシャキシャキとした食感と爽やかさを与えてくれる。意外にもプニプニしたシイタケに驚く。

錦糸卵だけ存在感がない。糸のような、スーパーで売られているやつと同じだ。あまり好きではない。手作りの錦糸卵ははっきりと自己主張をするものである。

ま、そこまで求めるのは厳しいか。

意外にも、熱いお茶との相性が良い。お代わりだ。箸休めにエビを食べる。うん、青梗菜がエビの味をナイスアシストしているね。肉と野菜の組み合わせのようだ。

サラサラの醤油タレだと皿に残る上に、飛行機が揺れると飛び散る恐れがある。まったりと絡むゴマだれだとその心配がない。事実、食べ終えた皿にもゴマだれはほとんど残っていなかった。

悪くない。たまにはこんなランチもいいだろう。

ああ、米の飯が食べたいよう。明日の朝までお預けだよう(涙)