JALファーストクラス朝食

JAL 羽田ー千歳便 ファーストクラス 朝食

通勤ラッシュの東京モノレール

北海道へは午前11時の便で向かおうと考えていた。朝は浜松町からモノレールが混む上に、快速が無いために羽田空港まで時間もかかるからだ。それを朝9時半の便に変更した。通勤ラッシュと分かっていたのだが、それでも乗らなければならない事情ができたのだ。

浜松町駅からモノレールに乗るのはものすごく不便だ。乗換客を前提に動線ができているためだ。空港に向かうというのに、大きなカバンを持っていると、三階の改札まで一階から行くには、たった一つのエレベーターに乗るしかない。一階から二階まではあちこちにエスカレーターがあるのだが、二階から三階に行くにはほとんどが階段だ。以前は上りエスカレーターがあったのだが、乗換用に廃止されてしまった。北側にあるたった一台のエレベーターしか手段がない。

なので、エレベーターには行列ができる。朝ならなおさらである。一回、やり過ごしてからエレベーターに乗り、改札を抜け、再びエレベーターで五階へ向かう。ホームには人が溢れかえっている。モノレールに吸い込まれていく通勤客。私も流れに身を任せて乗り込む。どんどん人が入ってくる。押し込まれる。カバンが流されそうに乗る。不安定な体勢で足が痛い。つり革をつかむも、倒れそうだ。

これが通勤ラッシュだ。久しぶりの体験だ。

だが、私は知っている。多くの客が次の駅、天王洲アイルで降りることを。羽田空港まで乗っている客はごく一部しかいないことを。モノレールは走る。浜松町から天王洲アイルまでがこんなに多いと感じたことは、生まれて初めてだ。やっと着いた。予想通り、大量の人が降りた。ゆったりと立つことができる。そして三駅目の流通センターで、ほとんどの客が降りた。私はシートに座り、荷物を手元に寄せた。四人がけを独り占め。何の問題もない。

羽田空港に着くと、荷物を預けて保安検査場を通る。しばらくして搭乗が始まった。私もそそくさと飛行機に乗り込んだ。

JAL ファーストクラス 朝食

離陸後、宇都宮の上空あたりでシートベルトサインが消えた。朝食の配膳が始まる。JALのファーストクラスの食事はレベルが高いので、楽しみにしているのだ。

まずは小鉢 、豚の豆乳柚子胡椒餡、キャベツと桜麩である。見た目はフレンチドレッシングだが、口に入れると優しい豆乳の味が広がる。噛むうちにキャベツの甘味に変わり、最後は豚肉の旨味が取って代わる。まさに味の三段時間差攻撃。口の中で噛み砕かれるに従って味わいが出るまでの時間差を素材ごとにうまく組み合わせた調理法の勝利である。

続いては菜の花胡麻和え、真砂あられ。ゆで加減がちょうどいい。ごまの風味と菜の花の香りが相まってご飯との相性も抜群。春真っ盛りを感じさせてくれる。

台の物は築地魚河岸、北田のメバル煮付けと木の芽である。刺身用に三枚におろし、丁寧に骨を抜いたメバルを煮付け、汁をしっかりときっている。時折鼻に抜ける木の芽の香りがアクセント。煮付けと書いてあるが、汁気がまったくない。身も少し硬めでほんの少しパサパサしている。おそらく幽庵のように、タレに漬け込んでから蒸気で調理したものではないだろうか。それでも弁当の煮魚よりはるかに美味い。牛蒡旨煮と花人参はえぐみなく、しっかりと出汁が染み込み、食感も良い。

俵ご飯は北海道の高級ブランド米「ふっくりん」である。相棒は焼きばら海苔の味噌汁。ボリューム感のあるバラノリの食感が楽しい、味噌の香りと相まって旨味が口の中に広がる。ホッとする。そしてご飯のお供、香の物は梅酢たくあん。ほんのり甘めのたくあんに梅酢の香り。爽やかだ。

デザートのフレッシュフルーツはドラゴンフルーツ、オレンジ、グレープフルーツにメロン。普段は食べないフルーツも、みずみずしく、食べやすければ私も食べる。自宅でもフルーツを食べるようにしないといけないなあ。我が家のフルーツはバナナくらいしかないのだ。

ご馳走様でした。しっかりと朝食を済ませることができた。今日のランチは少し遅めなので、時間的にもちょうどよかった。

もうすぐ着陸だ。明日は沖縄だ。もうひと頑張りなのだ。

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