JALファーストクラス朝食
グルメ 雑感

JALファーストクラス 朝食

投資助言事業の闇

知人から興味深い話を聞いた。投資助言事業で荒稼ぎしている人物の話である。ここ数年、FXや株式投資に関して、独立系、言ってみれば個人で投資アドバイザーをしている業者が増えているとのこと。お金を扱う人は真面目な人から怪しい人まで様々。サラリーマンとはまったく違う世界で稼いだ人たちの投資顧問となる会社、というのがあるそうだ。

どうやって稼いだ人たちなのか。多くは仮想通貨で一儲けした人らだとか。簡単に五万円が十万円に、五十万円が百万円になる経験をした人は、コツコツ稼ぐ真面目な投資信託など、とてもやってられない。そこに着目して、業界のインサイダーギリギリの情報を提供し、株を売買させる怪しい業者が東京にはうごめいているのだとか。

株価というのは買い手が多ければ上がる、売り手が多ければ下がる。株を買いたい人は値上がりを期待して買うものだ。どの株が値上がりするのか、判断は難しい。ところが、内部情報があれば確実な値上がりが期待できるので、発表前に買って、値上がりしたら売って儲ける。情報の入手方法は知らないが、このような内部情報を顧問先に流して一儲けさせるアドバイザーがいるのだとか。

跋扈する無届業者

ところが、タチの悪い業者は、情報を流す前に自分たちで株を買い、情報を流して客が株を買った後に売ってしまうのだとか。その情報の正確性は分からないが、株を買う客が増えれば確実に値上がりする、プチ株価操作をして儲けているのだと言うのだ。

このような投資助言の業務は金融庁への届出が必要である。無届営業は違法である。ウェブサイトには無届業者が公表されている。

なぜ無届で行うのか?違法行為をするためである。怪しい業者は無届の会社を作っては客の金で違法行為を行い、金融庁にバレる前に飛ばすのである。飛ばしとは、会社を売ったり潰したりしまうことだ。無届会社の寿命は三ヶ月ほどのため、このような業者は四半期ごとに会社を用意するとのことだ。

ちょうどドラマSUITS(スーツ)の最終回で、顧問先の会計事務所が頻繁に会社を作っては潰す手法で、コンサルティング料を上乗せしていたが、あれと似たようなものだ。

具体的に違法行為とはなにか。株を買わずに買ったことにして、会社を潰す。客は泣き寝入りだ。にも関わらず、このような会社が無くならないのはなぜか。世の中には表に出せない金を増やしたい人がたくさんいる。

ヤクザ?
暴力団?

半グレと脱税とシェアハウス

いやいや、法律や警察の締め付けで、今やヤクザも暴力団も貧乏だ。こういう金を持っている人は二種類に分かれる。半グレと脱税。現代社会で金を持っているワルは、なんの規制も縛りもない半グレたちなのだ。

スルガ銀行の不正融資で問題になったシェアハウスなどは、不動産業者と銀行がグルになって、合法的に不動産を異常な高値でクライアントに売りつけて大儲けしたそうだ。詐欺行為には問われないが、脱法行為である。このような不動産業者がまともに税務申告するわけがない。濡れ手に粟で稼いだ金は、たくさん手元に残しておきたい。

過少申告など実に簡単だ。

会計ソフトで数字をチョチョっと操作した申告書を税務署に提出するだけだ。ごまかしたあぶく銭を手っ取り早く増やすのに、アングラアドバイザーは最適だ。裏を返せば騙されても文句の言えない金だ。

しかし、脱税の代償は大きい。バレれば増やした金ごと国税に持っていかれる。日本のマルサは優秀だから、そうそう見逃してはもらえない。羽振りが良かった奴が、急に金回りが悪くなったりするのは、国税に調査されたから、なんてことは世の中では珍しくない。

悪徳業者とサイバーテロ

それだけではない。顧客名簿を外部に売ったり、あの手この手の違法行為で金を稼ぐ奴がいる。会社の情報を売るのはたいがい社員だ。ロクでもない会社に集まるのは、食い詰めた社員と相場が決まっている。まともなやつは、ヤバイと感じた時点でさっさと辞めるか逃げるかする。

会社のデータを売り切ってしまったら、海外のサイバーテロ業者に金を払い、同業者の顧客名簿を入手する。この手の仕事はオフショア(海外に発注すること)の方が安いし、腕も立つし、警察からも睨まれない。北朝鮮や中国の朝鮮族あたりが有名だが、フィリピンにもそれなりのサイバー犯罪者がそろっているそうだ。

25年ほど前、バブルが弾けた後でも東京では情報技術者が圧倒的に足りず、暴力団のフロント企業がソフトウェア技術者の派遣会社を経営していたことがあった。社員から聞いたのだが、技術者の間では有名な話だったらしい。オフィスの雰囲気がおかしいので、よほど事情がなければ、だいたいの社員はすぐに退職してしまうのだと話していた。

同時期に急激に売上を伸ばした同様の会社は、オウム真理教が経営する、社員の大半がオウム信者の会社だった。信者には理系の人間がかなりいたのだ。

いつの時代でもワルはいる。これも日本経済の一部なのだ。

JAL ファーストクラス 朝食

JALファーストクラス朝食

北海道へと向かうのは、羽田を朝八時半に出発するJAL505便である。ファーストクラスなので朝食が出る。さて、なにが食べられるのだろうか、期待に胸躍る五十歳なのだ。

鶏すき煮

小鉢、鶏すき煮。温かい。味がよくしみた人参が甘い。対照的に焼き豆腐はあっさり。鶏肉は程よく染みた出汁が鳥肉の味を引き立たせる。

白滝の焼き明太子和え

白滝の焼き明太子和え。北海道郷土料理のたらこと突きこんにゃくの煮付けにも似た一品。明太子の辛さはさほど気にならない。ご飯に合う。

台の物 。築地魚がし、北田の鰆(さわら)粕漬焼は甘さ控えめ、塩気はいい塩梅、ぎゅっと濃縮されたサワラから滲み出るうまさがたまらない。もちろん臭みなど微塵もない。はじかみがいいアクセントだ。これにご飯を合わせて食べる。

そこに柚子白菜漬を追加する。香りと塩っ気が加わり、旨味が増幅される。ふっくりんこはすべてを受け止め、一つの味へとまとめつつ、口の中から消滅していく。身割れがよく、大きな塊をご飯と一緒に食べる。

北田の鰆粕漬焼

温かいものは温かく、冷たいものは冷たくを徹底しているのがJALの食事の特徴だ。ANAとは大きく違う点である。食べ応えもあるサワラは、まさに朝食のシャケやアジにも匹敵するライバルだろう。個人的にはサンマの開きや干し笹カレイなども好きであるを

まさに刹那。

袱紗玉子焼はクリーミーな深い甘みのある味が特徴である。袱紗(ふくさ)は布を意味するが、料理では様々な意味を持つ。卵焼きの場合は柔らかいものを意味することが多いようだが、料理においては「二つのものを合わせる」という意味にも使うらしい。この玉子焼きは柔らかくないから、白身魚か海老のすり身などを合わせて甘みを出したのだろう。

黒花豆は普通だ。箸休めか。

ふっくりんこ

俵ご飯 北海道の高級プランド米「ふつくりんこ一 」

焼きばら海苔の味噌汁 ノリの食感と香りがいい。いつ食べてもこれはうまい。

フレッシュフルーツはシャクシャクのリンゴに酸味の効いたブルーベリー。みずみずしいキーウィとグレープフルーツ。自宅では食べないフルーツも、こうやって出されれば食べてしまう。先週、風邪をひいた時に食べた、妻の手作りリンゴの甘酢漬けがとても美味しかった。疲れている時にはフルーツを食べよう。

さて、新千歳空港からは小樽に向かう。夜はなにが食べられるだろうか、楽しみだ。