JAL ファーストクラス 夕食 羽田〜新千歳

JALファーストクラス 夕食

自宅を出る1時間前には体温が39度近くに達していた。体内の免疫システムがかなり活性化している。私の体内に侵入した病原体を迎撃中なのである。そんな体調で解熱剤を飲んでから沖縄を飛び立ち、羽田で乗り換えた新千歳行きJAL525便は20分遅れで出発した。

さて、夕食だ。いつもならビールを頼むところなのだが、この体調だ。ホテルに着くまでは酒を控える。

まずは越前小松菜としめじのお浸し、薄揚げ。上品な出汁に小松菜のシャクシャクした食感と香りがいい。さっぱりしたお浸しに薄揚げがコクを添える。

福井県産セイコ蟹真丈菊花餡掛け、万能ねぎはカニの香る真丈に上品な出汁。菊花は目を楽しませてくれる。苦味はない。

越前柿紅白なます 蟹のせ。甘酢控えめのなますとカニ肉を、越前柿のフルーティーなピューレがまとめあげて、一つの作品にしている。白ワインに合いそうだ。

鰆柚庵焼き。臭みなくしっかりとした味付けはさわらの魅力をしっかりと引き出している。

福井県産甘エビ唐揚げ。随分とでかいので最初は甘エビと思えなかったが、食べれば慣れ親しんだ味。沖縄では食べられない。香りよく、ビールのつまみに最適だろう。焼き厚揚げ味噌焼き。しっかりと中身が詰まった固めの厚揚げに味噌味。量が少ないのでシンプルに感じる。素材の味を生かしたと見るべきか。

出汁巻き玉子焼き。しっかりと出汁の効いた口の中でほぐれるような食感。名田庄漬(しば漬け)。塩っ気控えめの無添加キュウリしば漬けとでも言おうか。量が多い。ご飯によく合う。俵ご飯 福井県産 特別栽培米いちほまれは、どの料理の邪魔もしない。控えめに包み込むような甘みのあるご飯だ。

焼きバラ海苔の味噌汁、バラ海苔の香りがいい。ボリュームもある。しっかりと味わえる味噌汁が嬉しい。夜だから酒に合うように構成されたメニューであった。食事には少し物足りないが、満足感はある。

ホテルに着くのはおそらく午後九時前だろう。思ったよりも体調がだいぶ良くて助かった。なんとか出張を乗り切るしか方法はない。実は変な病気で高熱を出した私は、このまま北海道で客死してしまうのだろうかなどと、どうでもいい想像をしてブルーになる。生きていてごめんなさいと呟きたくなる。

ああ、無情。チーン。

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