会社での役員会や諸々の打ち合わせが終わり、札幌に向かう。16時半に出発のJAL便だ。今回はファーストクラスだから軽食が出るだろう。やはり腹が減った。長く起きてると、どうしてもお腹が空いてしまうのだ。夕食は20時だし、まだまだ時間がある。
飛行機に乗ると、シート脇にメニューが置かれていた。それには軽食ではなく昼食が出ると書いてある。
をを!これは嬉しい!飛んで火に入る夏の虫とやらはこのことだ(嘘)。
飛行機が離陸し、シートベルトサインが消えると、かちゃかちゃと食事の用意をする音がしてきた。いざ、参らん。
食事が運ばれてきた。さて、何から食べようか。まずはキャベツと蒸し鶏のマスタードマリネ。見た目には鶏肉が見えないが、マスタードで黄色くなっている。食べるとしっかりと味がする。ほんのりとマスタードの香りに、甘さ控えめのキャベツが合う。美味い。
続いてはベーコンだ。ほんのりとスモークサーモンの香りが移っている。美味い。これならば、いっそのことベーコンにスモークサーモンとポテトのサラダをのせてみたら美味いのではないだろうか。試してみる。
おお!ベーコンの塩気とサーモンの香り、ポテトのシャクシャクとした食感が合わさる。白ワインが飲みたくなる。我慢我慢だ。昼酒は効いてしまう。それに、もう夕方だ。
プチぱんにはパターをたっぷりと塗って食べる。ふんわりもちもち。小麦粉の甘みがいい。美味いなあ。ムースは前菜のような、デザートのような、不思議な味。あっさりコッテリしているのはバターなのだろうか。パンに合う。
CAが緑茶を持ってきてくれた。嬉しいね。
さて、メインの鯛とアサリとエビの白ワイン蒸し、トマトバジルソースとリガトーニパスタ菜花添え。まずはソースと鯛をいただく。見た目は綺麗だが、鯛は少し残念。白身の繊細な味が引き出されていない。むしろ臭みが立っていて、ソースでも消しきれない。
うーん。
ものは試しと、エビとアサリと鯛を一緒に食べてみる。おお!エビとアサリが鯛の臭みを消していい感じだ。これなら美味い。リガトーニはなんだか団子を噛んでるようだ。パスタを食べてる気がしない。仕方ないか。菜花もあまり味がしなかった。
締めのデザートはプレスバターサンド。うむ。バターサンドは好きだ。なんせマルセイのバターサンドはお土産として有名だし、私の好物でもある。CAにほうじ茶を頼み、いただくとする。あれ?サクッとしてる。ウエハースみたいな味がする。ボロボロと崩れて食べにくい。マルセイのバターサンドのつもりで食べたので、あまりの違いに少し焦る。それにレーズンが入っていないではないか。もう一口。今度は粉っぽくてむせてしまった。慌ててほうじ茶で流し込む。ふー。
私はダメだな、この菓子は。
すでに三食。この後、四食目がある。仕方ないではないか、今日は一日が長いのだ。消費カロリーも普段より多いのですよ。もちろん、夜は炭水化物を食べませんよと、自分に言い訳しつつ、今夜の会食を楽しみにしてるのだった。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)