拉麺 吟葫蘆 GINKORO
昼だ。そろそろ仕事が終わる。ランチはそばを食べようと決めていた。地元民からホテル近くのおいしい店も教えてもらった。先行隊からも美味しそうなそばの画像が届いていた。
仕事が終わった。
ホテルを出る。目的地は歩いて12分だ。それが3分ほど歩いたところで、牛骨ラーメンなるものを見つけてしまった。全国的に珍しいラーメンとある。韓国料理なら牛肉で出汁をとるコムタン、牛骨で出汁をとるソルロンタンが有名だが、確かに日本では聞かない。営業時間を確認すると夜は23時半までだ。
締めに食べるのは無理そうなので、予定を変更してラーメンを食べることにした。
メニュー
店に入る。カウンターに通される。さて、何を食べようか。ランチセットはラーメン+ご飯もしくはチャーハンだ。うーん。もう一つのセットが、小ラーメンに豚飯小。これが気になって仕方ない。どうしようかしばし悩むが、小ラーメン+小豚飯+トッピング半熟玉子+ミニギョーザで締めて750円。
店内の壁にはいろんなものが貼られている。なになに?牛骨ラーメンは米子の店が戦後、満州料理をヒントに作ったのがルーツなのか。宇都宮餃子も北海道のザンギも、ルーツは満州料理だと聞いたことがある。牛脂独特の甘みと香ばしさのあるスープが特徴なのだそうだ。
店名の漢字は「吟胡盧」。「胡盧」とはユウガオの実が変形してできた瓢箪(ひょうたん)だと店内で解説されていた。でも辞書で「胡盧」を引くと「瓢箪の別名」と書いてある。
うーん。まあいいや。
牛コツラーメン
もやしの香りがいい。まずはスープを一口。ああ、牛脂の香りだ。上品な事故主張控えめの味。まるでお吸い物のようだ。もう一口、もう一口。やばい、スープを飲みすぎてしまった。次は麺だ。中太ストレートで喉越し滑らか。これは蕎麦のようだ。チャーシューの味付けは甘くなく、濃くもなく、スープにマッチしている。ハシで簡単にちぎれる、とろけるような柔らかさだ。
ネギともやしもスープに合う。麺と一緒に食べれば香りも食感も楽しめる。ラーメンに野菜たっぷりなのが嬉しい。煮玉子は半熟具合もバッチリ。味付けは控えめで、玉子の味を引き出している。
豚飯
チャーシューを炙って水分を飛ばし、それを細かく割いてご飯の上にネギと一緒にのせ、わさびをトッピングしたものだ。マヨネーズが添えられている。軽くかき混ぜて食べてみる。
うーん、悪くはないけど、パンチもない。マヨネーズをかけて混ぜてみる。
美味い!
わさびの辛味が和らいで、チャーシューの旨味を引き出すかのごとくだ。それにネギの香りが相まってまさに豚飯。やるな。これにラーメンのスープがまた合うのだ。飲み干してしまった。
餃子は薄めのモチモチした皮だ。可もなく不可もなく。ラーメンや豚飯に比べると特徴がない。不味いわけではない。ごく普通の味だ。
私には量も程よい。腹八分目。いい感じだ。次回、来るとすれば「極み」か「辛味」を食べてみたい。
拉麺GINKORO
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)