北海道長沼町 丘の上のレストラン ハーベスト

北海道に着いたら腹が減った

これから岩見沢だ。善生もいいのだが違うところにも行ってみたい。今日こそ赤字丼か、とも考えたが昨晩は浜松町の天ぷら食べ放題の店が微妙で、おそらく二度と行かないだろうし、前日の昼食はうなぎだったので洋食が食べたい。朝飯が食えなかったのでガッツリ食べたい。長沼あたりで他に店はないかとネットで探したところこの店を見つけた。

特に期待せずに店に向かったのだが、昼前に着いたのに駐車場には多くの車が停まっている。店の前で座っている人たちもいる。ログハウス風の建物の玄関を開けて一人であることを告げると40分待ちだという。せっかくここまで来たのだからと待つことにしすると10番と書かれた呼び出しブザーを渡された。

車に戻って仕事をしているとブザーがなった。時計を見ると40分が経っていた。再び店に入ると二階の眺めがいい席に通された。ゆったりとしていてくつろげる雰囲気がとてもいい。窓からの眺めはまだ桜も咲いていないから緑が少ないが、これからどんどん美しくなるのだろう。木の温もりが伝わってくるような内装はこの店のこだわりを感じることができる。

善生がコメ農家のレストランならこちらはリンゴ農家のレストランである。米は地元の「あやひめ」を使用。パンの小麦粉も北海道産にこだわる。これは楽しみになってきた。何を頼むか迷った末にオーソドックスにハンバーグ160gを注文した。240gを選べるところも嬉しいがここはチーズと卵焼きのトッピングにした。ライスは白米か混ぜごはんを選べる。この日はグリーンピースと小エビの混ぜごはんということでチョイスしてみた。

リンゴ農家のハンバーグ

プレートに載せられたハンバーグに皿に盛られた混ぜごはんとスープ。カフェ飯だ。オシャレだ。オッサンがひとりでメシを食うところではない。だがそんなことはどうでもいい。味だ。腹も減ってるのだ。

豆と小海老のご飯。塩味でさっぱりしている。

まずはサラダを食す。酸味を抑えた爽やかな味のドレッシングが水菜と大根とマッチしている。ハンバーグソースはドミグラスソースではなくやや甘口のフルーツソースだろうか。照り焼きハンバーグに味が違いが、これはこれで軽くていい感じだ。きっとリンゴだな。混ぜごはんは塩味でさっぱり。ハンバーグに合う。

リンゴ農園だけあって、焼きたてのアップルパイも売っている。オーダーしてから焼くので40分かかると書いてある。食べてみたいがこれこそおっさん一人では無理だ。家族と食べに来たらいいのだろうな。けいたまだけでなく、上の二人も連れて来たい。

彼女たちも北海道に連れて来たことがある。真冬の網走。旧正月の休みを利用して北京から帰ってきた。バナナボートはマリンスポーツだと思っていたが、網走湖の氷上をスノーバイクで引っ張っていた。湖畔にたくさんのかまくらが作られていて、その中の一つがお気に入りで中に入って鉄格子から顔をのぞかせてキャッキャ、キャッキャと笑っていた。「網走監獄」と書かれていた。

「あー、空気がうまい、水がうまい!」

日本に着いた時の娘たちの口癖だ。6才児とは思えないセリフだ。今だに同じことを言う。私もその通りだと思う。日本は空気が綺麗だし水は清冽だ。

地元の人らは「北海道は何もない。」と言うが、この水と空気が宝物に見える外国人もいる。目の前に宝物があれば欲しくなるのが人間だ。そしてこんな土地より金の方がいいと考える日本人もいる。需給が成り立てば取引が成立する。そうして北海道の土地はどんどん外国人に買われていってるようだ。これを面白くないと言う人がいる。けしからんと言う人がいる。だけど責められるは土地を買った外国人ではなくて、売った日本人ではないのかな。もっと言えばそんなに大事な土地なら道か国が買えばいいだけのことではないだろうか。

食べ終えて窓から風景を眺めながらぼんやりとこんなことを考えてしまった。

ファームレストラン ハーベスト 公式ホームページ

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