羽田空港ランチ
北海道から沖縄に戻るには、千歳ー那覇便を除いて、どこかで乗り継ぎしなければならない。今回は女満別空港からなので、羽田で乗り換えることになる。本当に羽田空港は日本のハブ空港だ。鳥取から島根に行くのに、JRに乗るよりも、飛行機で羽田経由した方が早いという現実がある。能登半島から金沢までは二時間かかるが、羽田までは一時間である。
ただ、乗り継ぎ時間を含めると北海道から沖縄まではどうしても五時間はかかる。必然的にお昼頃に羽田に着き、乗り換えることになるのだが、乗換時間が40分あったとしても、20分前にはゲートに行かなければならないので、ランチタイムは実質20分しかない。加えて、ゲート内ではレストランが限られているので、ランチの選択肢も狭まることになる。
飛行機から降りて乗継便のゲートまでの間には軽食コーナーしかない。キャプテンズテーブルはだいぶ先だ。ラウンジで食べる手もあるが、焼きカレーパンとおにぎりのように、炭水化物メインになる。ダイヤモンドラウンジでも、食事はこの程度なのである。さくらラウンジでは食事すらないから、ましといえばマシか。それに私はJALのダイヤモンドラウンジで食べられる焼きカレーパンの大ファンである。
ターミナルの地図とにらめっこしても、軽食以外に選択肢はない。かといって弁当は嫌だ。温かいものが食べたい。仕方ない。
ベイサイド生蕎麦
困った時の立ち食いそばだ。日本が誇るファストフードに頼ることにしよう。さて、何を食べようか。選択肢はそれほど多くない。
うーむ、きつねか牛肉、じゃこ天もいいが、なんだか野菜が食べたい。九条ネギそばにするか。カウンターで注文ついでに明太子おにぎりも買う。炭水化物メインの中高年には体に良くないメニューなのだが、他に食べるものがない。
番号を呼ばれて蕎麦を取りに行く。テーブルに運ぶ。セルフの基本だ。ついでにおにぎりも購入する
九条ネギそば
まずはどんぶりに口をつけ、つゆを飲む。まあ、こんなものか。蕎麦は冷凍蕎麦独特の伸びとコシ。口当たりは滑らかだが、ゴムのようでもある。うどんやきしめんは冷凍でも美味いのに、蕎麦だとうまく行かないのはなぜだろうか。そもそもの原料に問題があるのか。たっぷりのネギの風味と味わいが、単調な味にアクセントを加えてくれる。
ああ、七味を忘れた。
たっぷりとは言わないが、多めにかけてみる。ふむ、香りと味わいの幅が広がるが、なんだか一体感がない。この店で文句を言う方が間違ってるとは分かっているが、せっかくの一食なのだ。大事にしたいと思うのは仕方がないだろう。
辛子明太子おにぎり
ゴージャスなパッケージの割には普通だった。普段、コンビニのおにぎりはあまり食べない。泥酔して買って帰ることがたまにあるが、あまり味を覚えていない。なので、比較ができない。
ああ、食べてしまった。こんな炭水化物メインにしたのだったら、いっそ空弁にすればよかったのだろうか。
羽田空港はハブ空港だ。乗継客も多い。もう少し食環境をなんとかしてほしい。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)