2020年3月29日
かき揚げ天そば

東京都港区 浜松町 六文そば

ランチがモーニングだった罠

誕生日を前に体調を崩した。その後、回復したのだが、出張先で再びぶり返したようだった。

熱っぽくて、身体がだるい。

日曜日、防府から重い身体を引きずって、博多駅では石焼麻婆豆腐と激闘し、なんとか那覇空港にたどり着いた。GPSて位置情報をチェックすると、迎えに来るはずの妻は、まだ家を出ていなかった。

仕方がない。

タクシーを呼ぶ。五分で来るという。乗り場で待つ間、妻の位置情報を確認すると、こちらに向かっている。

タクシーを呼ぶと言ったのに。

仕方がない。

壺川のスーパーかねひでで待ち合わせることにした。タクシーがかねひでの駐車場に入り、入口前で停まる。支払いでカードでする。

運転手が機械操作を誤った。さらにリカバリーも失敗して、カード決済ができなくなった。妻とけいたまが不思議そうにタクシーを覗き込む。

仕方がない。

現金で払おうとするが、運転手が領収書も出せなくなったと言う。

はあ?

タクシーは完全に通行の邪魔となってしまい、誘導係にキチンと停めろと怒られる。運転手は機械と格闘している。何度も空車ボタンを押していた。それやったらダメなのに。金額だけ打ち込んで領収書を発行すれば済むことすら分からないらしい。

数分して、なんとか領収書が出てきた。支払いに10分もかかった。沖東交通、キチンと教育してほしいものだ。買い物を済ませて自宅に戻った。晩御飯はツムブリのカルパッチョだ。

ツムブリのカルパッチョ
ツムブリのカルパッチョ

翌朝、月曜日。午前中だけ会社に行って、朝礼といくつかの用事を済ませ、帰宅した。ランチはレトルトカレー2種類をブレンドし、食材をちょい足ししたものを妻と食べた。食後、やたらとだるいので横になった。寝ていれば治るだろうと、タカをくくっていたのだ。

一時間ほど眠っただろうか。眼が覚めたのは15時。身体が軽くなっていた。しかし、寝る前よりも熱っぽい。検温してみると38.5度。

はあ?

慌ててかかりつけの医者に行った。入口に札がかかっている。

「ただいま、大腸カメラ検査中のため、診察できません。」

受付で聞いてみると、30分ほど待つことになると言う。

仕方がない。

受付を済ませ、検温と問診を済ませると、近所のスーパーまで歩き、晩御飯の食材を購入した。体調は特に悪くない。熱っぽいだけだ。

病院に戻り、10分ほど待つと診察室に呼ばれた。喉やリンパ腺の触診、聴診器による念入りな診察の結果、この発熱はぶり返しではなく、別の原因だろうと言う。しかし、発熱以外、風邪の症状も、病気のような様子もない。

仕方がない。

医師と相談し、いくつか薬を出してもらって、病状を見ながら自分で判断して薬を飲むことにした。

家に帰ってからも普通に家事をしていた。妻が心配するが、体調は悪くないのである。17時半。検温すると37.2度。体温が下がるとダルさが戻る。

こんな感じで出張を一つキャンセルし、三日間ほどダラダラと、自宅で仕事をしながら過ごした。まるでリハビリだ。木曜日には打ち合わせがあったので出社した。夜にはハゲタカの最終回を妻と観た。

そして金曜日。旅立ちの日だ。東京に二泊の出張だ。

朝ごはんを二回食べた件について

この日の朝ごはんは、前日に買ったクロマンダイの刺身に焼きサバ、納豆、ぬか漬け、ご飯、味噌汁。朝食はいつも妻の仕事だ。しっかり食べてから、けいたまにご飯を食べさせ、出張の支度をし、朝ごはんの片付けをする。

けいたまも保育園だ。全員で家を出たので、みんなでお出かけだと勘違いしたけいたまが、私が一人乗るタクシーを見て泣きそうになっていた。妻がなだめるのを横目に車は走り出す。20分ほどで空港に到着。ところが飛行機は30分遅れ。

仕方がない。

ラウンジで待っていると追い討ちをかけるようにさらに遅延。10時15分の便は10時55分発になった。那覇から羽田までは二時間半。10時15分発ならば12時45分着だ。東京でランチを済ませればいい。しかし10時55分だと13時25分着。ランチタイムが終わる時間だ。プレミアムクラスなので食事は付いているのだが、内容が問題だ。ANAのホームページには次のように記載がある。

朝食 10:29までの出発便
昼食 10:30~13:29の出発便
軽食 13:30~16:59の出発便
夕食 17:00以降の出発便

10時15分発ならば朝食だが、10時55分発なら昼食となる、はずだ。とは言え、オペレーション上は朝食が積まれる予定の便だ。飛行機が遅れたから、昼食に積み換えることが可能なのだろうか。

機体が離陸し、水平飛行に移った。時間は午前十一時半。運ばれてきたのは…ああ。

朝食。

おい、全日空、てめえの都合で出発遅らせておいて、どこまでも自社の都合を優先させるんかい!こんな昼飯で腹がいっぱいになるか?!不足分のミールクーポンくらい、出さんかいっ!

毒づいても仕方ない。キャンキャン喚いたところで、所詮は負け犬の遠吠えだ。一乗客のランチなど、巨大企業全日空にとっては取るに足らない存在なのだ。約款なり規約なりを盾に、我々は間違っていない、あなたも納得の上で搭乗してるはずなのでは?などと、ハゲタカに出演した高島政伸のように、中間管理職にドヤ顔で言われるのがオチなのだ。

六文そば

朝から飛行機が四十分も遅れたせいで、浜松町に着いたのは十四時半を過ぎていた。

どこもランチやってない。

開いているのは立ち食いそばとファストフードのみだ。一瞬、嵯峨谷が頭をよぎったが、止めた。私とは相性の悪い店だ。三度も通って検証済みだ。

うーん。

富士そばと小諸そばはなあ。でも、ゆで太郎は遠いなあ。カバンを引きずりながら第一京浜を歩く私の前に現れたのは、六文そば。

この手があったか。

いわゆる、昔ながらの立ち食いそばだ。天ぷらは揚げたてだ。うん、しばらく食べていない。ここにしよう。店に入ると、客はいない。店主が一人。 さて、何を食べようか。

「かき揚げしかありませんがよろしいですか。」

ぶっきらぼうに店主が告げる。構わんよ。かき揚げそばを生卵付きでオーダーする。380円は現金前払いだ。水はセルフ。立ち食いそばの定石だ。

すぐに出てきた、これこれ。

そばはコシが…ある。以前よりはある。ブツブツ切れるそばではない。香りはあまりない。かき揚げは温かくはないがカリカリ。醤油のきいた蕎麦つゆに七味を入れる。薬味のネギは厚みがバラバラ。やたら太いのまである。これは辛味がアクセントなのだろうか。ワザとこのようにしているのだろうか。ミスター味っ子にも玉ねぎのみじん切りを意図的に粗く切らせて、多様な食感を楽しませるという話があったと記憶している。

かき揚げ天そば

思ったより具沢山のかき揚げは、衣少なめ。場所によっては衣がお好み焼きのようになっている。玉ねぎは甘いのと辛いのが混じっている。明らかに火が通りきっていない。

一人の客が来店した。店主が告げる。

「天ぷら、無いんです。」

客はそのまま身をひるがえし、雑踏に消えた。私がラスト天ぷらだったのか。ギリギリセーフだ。一歩間違えれば、彼のように立ち食いそばにすらありつけない、惨めな立場に置かれていたかもしれないのだ。すべては巨大企業、全日空によって仕組まれた罠なのだ。

うん、ここの立ち食い蕎麦はバランスがいい。卵の黄身を吸い込み、ツユを飲み干して完食。

店主、ナスとちくわの天ぷらをゆっくりと揚げ出す。蕎麦までは手が回らないのだな。私はラッキーだった。

さて、会社に行くとしよう。

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