もつふく 豚肩ロース生姜焼き

浜松町駅 もつ福 豚肩ロース生姜焼き・鳥唐揚げ定食

浜松町駅 もつ福

これから知人と浜松町駅の金杉橋口で待ち合わせである。駅に向かう途中にランチ会場を探していた。この界隈の店は高級店を除いてあらかた食べ尽くした…訳でもないが、個人的に入る気がしない店も少なくなく、気に入っている店もあるわけではない。春キャベツくらいだろうか。いや、他にもあるが混んでいたりする。入ってみたい店もあるのだが、人気店だったりする。男性二人が気軽にランチができる、いわゆるサラリーマン向けの店はないだろうかと歩いていたら、一軒の建造物が目に入った。

え?

この建物の前は何度も通っている。ずっと寺だと思っていたのだが、なんだ、飲食店じゃないか。のぼりもよく見れば博多もつ鍋と書かれているが、デザインは神社や寺に飾ってある「奉納 観世音菩薩 〇〇寺」に酷似している。表にランチのメニューがなければ絶対に勘違いする、いやあえて勘違いさせようとしてるのか。床にタヌキの置物があってもおかしくないような趣である。

もつ鍋料理がメインの居酒屋、ランチは肉飯。よし、本日のランチ会場はここにしようとメニューを眺めた。鉄板と思しき皿にこんもりと盛られたキャベツとシズル感あふれる肉。こいつだ。豚肩ロース生姜焼き・鳥唐揚げ定食。見るからにうまそうだ。生姜焼きに目がない私としては、外すわけにはいかないだろう。

店内

知人と合流したのちに、もつ福へと入店した。玄関正面からは大きなお座敷席が広がっているのが見えた。ランチタイムで混雑している。掘りごたつのテーブル席がいくつも並んでいる。

一番奥の席に案内された。ランチタイムもそろそろ終わるので、ぼちぼち席を立つ人が増えてきた。

テーブルのすぐわきが消火栓である。店の有効面積を余すことなく使っている。

メニュー

さて、なにを食べようか。いや、迷うことはない。生姜焼き・鶏唐揚げ定食なのだ。知人は牛ハラミステーキ・鶏唐揚げ定食を選んだ。ほとんどのランチメニューに鶏唐揚げが付属するのは、なにかこの店の名物なのか、たんに店長が好きなだけなのだろうか。

消火栓の上にはもつ鍋の広告だ。博多明太もつ鍋。うむ、単なる唐辛子ではなく明太子を使うとはどんな味わいなのか気になるところだ。

お茶はセルフだ。卓上のポットに入っている。ああ冷たい、よく冷えている。

豚肩ロース生姜焼き・鳥唐揚げ定食

やがて私の定食が眼前に運ばれてきた。生姜焼きと唐揚げ、小鉢、漬物、ご飯に味噌汁。あれ?店頭のメニューで見たものとはだいぶ異なるような気がする。生姜焼きの付け合わせには大量の生野菜がお約束という私の中の重要法則がここでは通用しない。異世界居酒屋にでも迷い込んでしまったのだろうか。

味噌汁はナス、でかい、皮は柔らかい。下処理に油通しをしたのだろうか、湯面に油が浮いている。小鉢は春雨の酢の物だ。甘酢を使っている。

肉は少し硬い。脂のノリがイマイチ、旨味も足りない。冷凍肉だろうか。この価格なら仕方がない。味付けはそれほど生姜が効いていなくていい感じだ。見た目からして輸入冷凍肩ロースを彷彿とさせる豚肉だ。とりはもも肉。コクがあってうまい。まあ熱いうちに不味い唐揚には出会ったことがない。

肉の下からはスパゲティが出てきた。食べてみる。ソース味か。ご飯はおかわり自由だ。この店のランチはカロリー指向だ。ひたすら量に絞った戦略である。納得がいかない。私が食べたかったのはこんなしょぼい生姜焼きではない。美味そうなタレでこんがりと焼いた、生野菜ドッカンの皿なのである。

知人の食べたハラミステーキ定食の方がだんちに美味そうだった。

結局、完食したのちに会計を済ませ外に出た。改めて店頭メニューを確認。そうか、私が食べたかったのは豚カルビ陶板焼き・メンチカツ鶏唐揚げ定食であったか。無念。

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