ラーメン 一幸舎
胃が重くて朝食を抜いたので、腹が減った。飛行機までの時間にがっつりとランチを食べたい。普段なら11時にランチなど食べられないが、今なら無問題だ。博多に来たならラーメンを食べねば。無論、豚骨系である。デイトス二階にラーメン店がいくつもあるので、どこに行こうかとして、元祖豚骨あぶく系の一幸舎で食べることにした。
ホテルをチェックアウトし、博多駅の筑紫口に向かう。店はどこだ?ちょうど、一幸舎のTシャツを着た店員がいた。サービス券を配布している。ラッキー。店の場所を聞くと二階だという。
それは知ってる。
まあいい。言われたとおりに階段を上がると博多麺ロードだ。
店があるのは奥の方だ。ずんずん歩く。ああ、古式うどんもここにあったんだな。数分で店に到達。「元祖泡系」のひときわ大きな文字が目立つ。11時過ぎだからか、誰も並んでいない。そもそも、ここは行列のできる店なのかも私は知らない。
「熟成羽釜追い炊き豚骨」
羽釜で追い炊きした豚骨を熟成させたのだろうか。
ホームページで確認する。
2つの羽釜で、しっかりと血抜きをした大量の豚の頭・背骨・丸骨を、骨が砕けるまで強火で炊き続け、熟したスープに若いスープと骨を頻繁に入れ替えながら味と旨みを凝縮。クリーミーさと骨の味を最大限に引き出したこの製法で一幸舎のスープは生まれます。
スープから出る豚骨の「匂い(香り)」と、脂と水が合わさることで出来るきめ細やかな「泡」が、本物の豚骨スープの証です。
メニュー
まあ、食べてみればわかることだ。自販機でチケットを購入。バリカタチャーシューメンにBセット、加えて半熟卵サービスなのだ。食券を渡すとカウンターに通される。一人席はまあまあ客で埋まっている。目の前には白生姜に辛子高菜。
ご飯用味噌高菜が興味深い。お土産用も販売してるのか。残念なことに、私はこのまま自宅に帰るわけではない。おお、にわかが台詞を吐いているではないか。漢字で書くと「博多仁和加」。にわか面については「博多豚骨ラーメンズ」で学習した。
バリカタチャーシューメン
あたりをきょろきょろと観察していたら、ご飯だけが先に運ばれてきた。早速味噌高菜を試せということか?いや、こんな食べ方はダメだ。血糖値が上がる。溢れ出る唾を抑えて本隊の到着を待つ。
おお。きたきたきたきた、すごいのが来た!元祖泡系。見た目にもインパクトあるよ。どれどれ、まずはスープを一口。泡立つ泥のような、ねっとりとしたスープが胃にしみる。パンチのない優しい味だ。まろやかだ。
次にバリカタのストレート麺を食べる。うん。麺にスープがよく絡む。いいねぇ。美味いよ。半熟卵の黄身はトロトロ。見た目は白いが、食べてみると味がしっかりついている。チャーシューは柔らかく、味つけが濃いめなので、麺だけでなく、ご飯にも合う。
餃子は一口だ。九州ならこれだよな。新宿のパチモンとは違うのだ。肉の味が濃い。ご飯に合う。
そうだ、ご飯と言えば、こいつを忘れるところだった。味噌高菜ピリ辛。たしかに、ガツンとこない、若干ピリ辛。悪くない。
キクラゲのコリコリがいい。ネギと麺が合う。美味い。ここで生姜を投入。味に変化が加わる。油でギトギトの口の中に、生姜の爽やかさが引き立つ。
う。
マジか。
想定外。腹がいっぱいだ。まだ道半ばだ。ズープの味が濃く感じられる。だめだ、ギブアップ。
残してごめんなさい。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)