鶴亀堂
さて、昼は何を食べようか。妻は豚骨ラーメンが大好きである。本格的なラーメンを自宅で作るのはさすがに 難しい。自宅の近くに鶴亀堂ができてからは、なにかと重宝している。久しぶりに食べに行こうと話がまとまった。
歩いて店に向かう。前回はゆうたまと三人で訪れたが、今は保育園に通っているので、夫婦二人でのランチだ。平日ランチメニューが新登場していた。午後一時過ぎにもかかわらず、店内はそこそこ客が入っていた。
券売機で食券を買う。事前にメニューは決めておいた。私はとんこつねぎトッピング。妻は塩とんこつ味玉トッピング。最初は辛もやし、前回は塩とんこつ。来店三度目にして、ノーマルとんこつを食べるとは、なんという天邪鬼ぶりであろうか。
とんこつネギトッピング
この店の「とんこつ」は、いわゆる豚骨醤油である。クリーミーなスープ。こってり、ねぎがよく会う。食感も香りもいい。麺は極細ストレート麺バリ。
チャーシューの香り立ち上る玉子入りチャーハンは、味が濃すぎず薄すぎず。ラーメンにもよく合う。自己主張せずに、そっとカロリーを増やしてくれる、血糖値を上げてくれる、違う、満腹感を与えてくれる名わき役なのだ。
カリカリもっちりの餃子は、皮とアンのバランスも良く食べやすい。ニンニクの香りもさほど強くないので、ラーメンの味を邪魔しない。こちらもまた、脇役に徹しているのが好感度高いのだ。
塩とんこつ味玉トッピング
妻が食べる塩とんこつ煮玉子入りはあっさりサラサラ。塩っぱ過ぎると妻は言う。
「これって、とんこつに塩を入れてるだけなんじゃ?」
いやいや、スープの色が色違うしね。そんなことはないよ。
半分ほど食べたところで、スープにニンニクとゴマを入れる。香り豊かになり、味わいが一層広がる。さらに紅生姜を投入。爽やかなしょうがの香りと刺激が、味にアクセントを増していく。
麺を食べ終えても、このドロドロのスープの底にはまだたっぷりのチャーシューが沈んでいる。サルベージして食べるのだ。気分はマグマダイバーだ。
おなか一杯。いや、食べすぎた。がっつりいってしまった。平日ランチセット980円。沖縄はラーメンが高い。めったに食べるものではないから、安くて普通の味ではなく、少しお高めでも満足のいく味の方が個人的には嬉しい。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)