虎威原 辛味噌ラーメン

沖縄県南風原町 虎威原 辛味噌ラーメンと梅ラーメン

ラーメン 虎威原 (とらいばる)

久しぶりに妻と外食をしようと思い、何を食べたいか尋ねるとラーメンだと言う。妻のお気に入りは近所の鶴亀堂なのだが、せっかくなので以前から気になっているラーメン屋、南風原町役場のすぐ近くにある居酒屋「やちむん」の隣の店「虎威原(とらいばる)」に行こうと提案した。妻も同意したので、さっそく店に向かった。

店の前に車を停める。外観は首里の白虎とにている。ランチサービスは二人とも半熟卵。このシステムも同じだ。店内の雰囲気も似ている。

メニュー

メニューもシンプルだ。ラーメンとつけ麺を軸にサイドメニューを展開している。

だが、店内に入り食券機を見て戸惑った。明らかにメニューが増えている。汁なし担々麺や梅ラーメンは外には書いてなかった。そして「白虎から引き継ぐ十年タレの醤油ラーメン」と、白虎との関係性が明記されていたのだ!!!!

皮まで美味い手包み焼き餃子。そんなことを言われたら食べないわけにはいかないだろう。妻と協議の上、辛味噌ラーメンに梅ラーメン、餃子にチャーシューご飯にした。ご飯ものは最強のTKGご飯にしようとしたが、ランチタイムのサービスが玉子なので、食べ過ぎだから違うものにしようとの妻の提案のためだ。この判断がのちに後悔に繋がるとは、想像だにしていなかった。

テーブル席に案内される。お昼時なので店内は半分ほど客で埋まっている。BGMは明るい平成のjポップである。いや、アニソンだ。境界の彼方がかかっている。

お冷はレモン水だ。

辛味噌ラーメンと梅ラーメン

辛味噌ラーメン。力強い鰹節の香りがするこってりとしたスープに刺激のある辛さ。妻が食べるには厳しいかもしれない。コシのある中太麺にスープがしっかり絡む。野菜たっぷり、キクラゲの食感もいい。汗が吹き出る。半熟卵は白身もプルプルだ。チャーシューは厚さ5〜6ミリ。食感は残しつつも柔らかい。しっかりと肉の味がする。

梅ラーメンはまるで梅茶漬け。さっぱりとした梅の香りと味わいがパイタンスープとマッチする。鳥チャーシューは柔らかくて、鶏肉の濃厚な旨味が詰まっているのに脂臭くない。あられも入っているからますますお茶漬けだ。

餃子はニラとニンニクが効いたパンチのある味わい。薄皮がプルプルとして感触ご良い。ここで私は四杯目のお冷やを飲む。

チャーシューご飯。サイコロ状のチャーシューはラーメンに入ってるものよりも少し硬めで味付けも甘い。チャーシューの塊を切る時のはじっこ、食パンで言えば両端の全面パンの耳の部分、いわゆる切り落としを四角に切ってご飯に載せ、粗くみじん切りにした長ネギの芯の部分と、薬味切りにした青い部分をのせ、チャーシューのタレをかけたもの。

まさに廃品利用である。

それを受けとめるご飯に長ネギに辛味、刺激。何かこれと同じような味わいが脳裏をよぎる。そうだ、北京ダックだ。甜麺醤の甘みと白ネギの絡み、肉の脂の甘みと旨みの組み合わせに似ているのだ。

そして感想戦

店を出て帰りの車中、妻が激怒。

「チャーシューご飯の肉の塊が大きすぎ、端っこだから硬いし味もあまりしみてない、ご飯の上にこれとねぎをのせてタレをかけただけ。ひどい。卵たくさん食べてもいいからってTKGご飯にすればよかった。」

「梅ラーメンはお茶漬けみたい、さっぱりしてるけど白虎みたいな感動がない。」

「辛味噌ラーメンは辛いばかりで旨味がない。本当は旨辛であるあるべきなんじゃないの?」

「餃子は一個目は美味しいって思ったのに、二つ目を食べた時は美味しくなかった。なんでかな。」

「全体的に、これ、美味しいと店の人は思って出してるのかな。店の外にたくさん虎が書いてあって、白虎の暖簾分けみたいな雰囲気出してるけど、そんな説明もないし、虎を描くよりももっとやることあるんじゃないの?」

かなり激辛批評である。そこまでひどいとは正直感じなかったのだが、一つ思い当たることがあった。

私は食事の三分の二は外食である。外で食べるのが日常である。多少の外れは気にしない。そんなこと言っていたら何も食べれなくなる。そうでなくてもひどい店が少なくない。

対して妻は外食の機会が少ない。家族で行けばまだ幼いけいたまとゆうたまがいるから、落ち着いて味わって食事するなんて不可能だ。二人でゆっくりランチを食べる機会なんてそうは多くないのに、貴重な機会をこんな形にされたから妻の怒りが収まらないのだろう。

以前から二人とも気になっていたラーメン店に行ったのだから、ある意味、気が済んだ。今後、店を見かけるたびに、この店のラーメンは美味しいのだろうかと気をもむ必要がなくなったから、それはそれでいいかと結論づけて、本日のランチ感想戦も無事に幕を閉じた。

仮歯の噛み合わせがどうもしっくりこない。奥歯に物が挟まった感じが昨日よりも増加している。左の歯で噛むのにもまだ慣れない。じきに慣れるだろう。そういうものだ。

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