生岩ガキ
グルメ

東京都中央区 銀座一丁目駅 酒菜庵 ちゃぼうず

日曜の夜に銀座で夕食

日曜日から土曜日を一週間とする「七曜」は平安時代に空海によってもたされたそうだが、密教の吉凶の判断に用いられていた程度で一般には普及していなかったという。明治時代に公式に導入され、長い時間をかけて定着し、今では当たり前になっている。

本日は日曜日、安息日。多くの商店が休みとなる。デパートやスーパー、フランチャイズ等の大規模店や全国チェーンはともかく、地元の小規模事業者が休みを取るのは、ここ銀座でも例外ない。全国一の繁華街でも日曜の夜は寂しいものだ。浜松町は壊滅状態、新橋も難ありである。銀座はどうだろうかと歩いてみるが、外国人観光客が歩いているばかり。よさそうな店がなかなか見つからない。

看板

30分ほどさまよい、ようやく一軒の店を見つけた。酒菜庵 ちゃぼうず。

店頭メニュー

しびれ鍋グランプリ全国第三位が気になる。「二位じゃダメなんですか!」と叫んでいた議員が昔いたが、全国なら10位でも素晴らしい。痺れマニアの私としては見過ごすことができないメニューだ。「麻辣!しびれ国産牛もつ鍋」、国産牛のモツを使った麻辣鍋とはかなり挑戦的な一品ではないか。さあ、魅せてもらおうか、全国三位のしびれとやらを!

酒菜庵 ちゃぼうず

店に入るとカウンター席に通された。奥にはテーブル席があるようだ。まずはお通しののポテサラだろうか。クリームチーズの滑らかさにウイキョウが放つ力強い芳香。好みだ。このセンス、只者ではないな。ビールの注ぎ方が見事、口当たりも滑らか。シルクのような飲み心地。

生ビールとポテトサラダ

岩牡蠣は濃厚でクリーミー、なんだこれ?普通の牡蠣よりも味が力強いよ。新潟県民が夏しか食べないと言っていたのがわかる。口の中に広がる牡蠣エキスの香りと旨味。やばい、これ。宮崎産だって。

岩ガキ 海水ジュレ すだち

トマト甘い。塩もマヨネーズもいらない。薄くスライスされて食べやすい。特別なトマトだ。、下手も捨てずに付いている。もちろん中心を残してすべて食べる。、甘い。もったいないの精神である。大事なことだ。

トマトスライス

久々に食べる納豆ばくだん。よく混ぜてクラッカーにのせる。なんか違う。クラッカーの味が邪魔だ。

納豆ばくだん

板のりをリクエストすると応じてくれた。 海苔にのせ、巻いて食べる。

ああ、これだ。

納豆のネバネバがまとめる食感のグラデーション。たくあんのコリコリ、イカのクニュクニュ、刺身のムニュムニュ、ひきわり納豆はネバネバ。納豆が取りまとめたメンバーをノリが包み込んで私の中に入ってくる。

ほのかに甘くてスッキリした南部美人の特別純米との相性も抜群だ。

納豆ばくだんと板のり

BGMは90年代J-POPのカバーがかかっている。懐かしい。ドリカムが多いな。と思ったらUFOだよ、ピンクレディーだよ、70年代だよ。カバーしてるの男性グループだよ。誰だよ。

トイレに行くたびにスタッフがおしぼりをくれる。爪楊枝はお猪口でもってきてくれる。キメ細かい心配りが嬉しい。

麻辣!国産牛もつ鍋

お目当ての麻辣!国産牛もつ鍋が来た。甘くするタレと辛くするタレがあるとのことだ。煮立つまで放置するように告げられる。調理はおまかせだ。初めての料理だと、食べ頃がつかめないので、自分の判断には若干の不安が残る。

スタッフがなべのふたをとる。花椒の香りが一気に広がる。これだよ。

麻辣!国産牛もつ鍋

気がつけばBGMはキャッツアイ。80年代だ。

毛血旺と博多もつ鍋を合体させたような料理。血豆腐の代わりに絹豆腐、中国式にもやしたっぷり、博多式にキャベツとニラ、モツは豚ではなく脂がのった甘みの強い和牛。

素晴らしい。

調味料には大量の唐辛子に花椒。麻辣である。そしてなつめが少々。

汗が出てくる。髪を切りたい。

麻辣!国産牛もつ鍋

スタッフは皆若いが、品格の高い店だ。飲んでいて気持ちがいい。ここが銀座だということを忘れてしまう。お腹も心もいっぱいだ。BGMはラララブソングに変わった。歌ってるのは久保田ではない。

日曜の夜においしく食べられるいい店を見つけた。エレベーターを降りると女性スタッフが立っていた。

「降りてきちゃいました。」

最後まで見届けてくれる気遣いが最高だ。絶対にまた来ようと心に決めた