うみちかそば 三枚肉

沖縄県宜野湾市 うみちか食堂 うみちかそば 中セット

息子のトミーがマリンスポーツを楽しみたいと言うので宜野湾マリーナに来た。時間は13時過ぎ。このあたりで美味そうなそば屋は無いかと探したところ「うみちか食堂」がよさげだと感じ、訪れてみた。

店に入る。満席だ。厨房カウンターの上には数多くの色紙が掲示されている。この厨房の左側にもドアがあり、そこからいったん外に出て、右手にあるお座敷席に通された。

サインはローカル芸能人ばかりだろうか。判別できるサインがほとんどない。ちゅらグルメって沖縄のグルメサイトではなかろうか。

お座敷席で二卓を占有した。さて、何を食べようか。

メニュー

メニューは豊富だ。沖縄そば関係。イカスミそばもいいなあ。もやしとニラ炒めも美味そうだが、私の中でナンバーワンは「フーチバーそば」なのだ。え?残念なことにフーチバーが売り切れだという。お前に食わせるヨモギはない、ということか。お父さんは悲しいぞ。

定食と充実している。とんかつすば定食にも惹かれるなあ。沖縄のとんかつと言えば、薄い豚肩ロース肉が定番である。そばを食べるにしろ、定食にするにしろ、オプションの揚げ島豆腐は食べたいところなのだ。チャンプルーを肉かポークを選べるのがすごい。こんなシステムは初めて見た。沖縄ではポークは豚肉を意味しない。ポークランチョンミートを指す。豚肉は豚肉と言わなければならないが、ポークジンジャーだけは豚肉生姜焼きが出てくる。

なぜかカレーも売りらしい。ちゃんぽんや丼物も置いてある。ファミレス並みのメニューの充実度。おそるべし沖縄の食堂。AランチとBランチもそろっている。ランチとあるが、閉店まで食べられるのが沖縄ルールなのだ。

妻と協議の末、二人とも、うみちかそば中セットにオプションで揚げ豆腐を注文した。

トミーたちは先ほどのハードなアクティビティのせいか、口数が少ない。空腹と疲労に襲われていた。これで寒ければ遭難の三要素が揃うことになるが、ここは沖縄、南国でなくとも今は真夏、北海道と沖縄の気温が変わらない季節である。暑さと空腹で妻までだれている。私は腕が焼けて真っ赤である。どうでもいいから、そばよ来い。

うみちかそば 中セット with 揚げ豆腐

トミーの友人がオーダーしたキムチそばが運ばれてきた。他はまだ来ない。一人では食べづらそうだ。二人とも中国人にしては押しが弱いというか、優しいというか、穏やかな性格である。育ちの良さが出るのだろうか。トミーの性格は自由人だ。しばらくして全員の注文がそろった。いただくことにしよう。

豚骨とかつおだしが効いたスープ。優しくて滋養深い。麺は伸びのある喉ごしの良い伝統的な沖縄そば。

そばの三枚肉は脂濃さは微塵もなく、柔らかく煮込まれている。味付けは薄めでそばの味を邪魔しない、素材の味わい、豚肉の旨味をしっかりと堪能できる。沖縄かまぼこは定番なのだ。ないと寂しい。

肉の出汁が効いてリッチな味わいのクーブイリチー。昆布が柔らかい。しいたけがでかい。三枚肉とひじきの香りが広がるジューシーも薄口でそばにもおかずにも合う。

島豆腐は軽くあげたもの。我が家のようにしっかりあげてないので冷奴のような味わいだ。トミーが残した揚げ豆腐を妻と食べる。味が違う。私たちが頼んだものと同じなのに、明らかにこちらの方がうまい。なぜだ。

トイレはただの洋式便座。食堂だから仕方がないか。

スープも飲み干して完食。美味かった。自宅から宜野湾まで、わざわざ来ることはめったにないのだが、いい店を見つけた。何かの機会にまた訪れたい。

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