愛知県 名古屋駅 駅釜きしめん

今日のランチも悩みます

愛知県岡崎市に所用があり沖縄から向かうことにした。知人の激励会が開催されるのだ。きっと懐かしい顔も数多く列席していることだろう。ただ、翌日には沖縄に戻らなければならないので、空港へのアクセスを考えて名古屋に泊まることにした。

フライトは11時50分。ランチをまたぐ時間だ。弁当にするか食べてから乗るのか、いつも困ってしまう。空港の弁当は好きではない。自分で弁当を作って持って行くときもあるのだが、今日はそんな気分ではない。空港の食事も…食べるには時間が早い。やはり向こうに着いてから食べようか。

セントレアのレストランもいいのだが何を食べるのか。名古屋といえば小倉スパに味噌かつに味噌煮込みうどんにきしめん。

きしめん。

きしめんといえば住吉だ。あそこの味噌煮込みきしめんはときたま無性に食べたくなる。しかし住吉は新幹線のホームにしかない。まあなんだ。名古屋だ。本場なのだから駅構内に他にも店はあるんじゃないか。よし、食べるものは決まった。次はタイミングだ。ホテルに着いてから食べに行くべきだろうか。そうなると食べるのは何時になるだろうか。それまで私は空腹に耐えられるのだろうか。いや、耐えるしかない、耐えるんだ。気をしっかり持つんだ。

新幹線ホーム「住吉」の味噌きしめん

いざ、きしめん

例年ならゴールデンウイークの沖縄は梅雨入り前で天気が悪いのだが、今年は天気のいい日が何日かあった。この日も気持ちよく初夏を感じさせる天気だった。窓から見える与論島が美しい。

機内ではぐっすりと寝てしまったので空腹を感じることはなかったが、セントレアに近づくとやはり空腹感が襲ってくる。腹が減ると人間は気が短かくなる。血糖値と気の長さは比例してるのだろうか。そうだとすれば糖尿の人は気が長いことになるがなんの話だっけ。

与論島

ゲートに着いた飛行機を降りてそのまま名鉄乗り場に向かう。今回は一泊なのでカバン一つ、身軽なのだ。ちょうど数分後に発車する名古屋行き特急のチケットを買うことができた。宿泊も名鉄ホテルなので移動は楽なはずだ。終点の名古屋駅で地下ホームから地上に出る。名鉄百貨店沿いに歩くと今日の宿泊場所に着いた。

部屋に荷物を置くとすぐに駅に向かう。今度はJRが目的地だ。そういえば髪が切りたかった。途中で見かけた「紳士館」という理髪店が気になった。帰りに寄ってサッパリしてから岡崎に行こう。そのままJRの改札に向かう。実は目的地はすでに決めていた。驛釜きしめんだ。以前から名古屋駅構内を通るたびに気になっていた店だ。念のため名鉄百貨店のレストラン街も見たのだが、きしめん専門店はなかった。

驛釜きしめん

名古屋駅の構内をずんずん進む。見つけた。これだ。店内はさほど混んでいない。時間は3時を回っていた。昼を食べるには遅い時間だ。店に入るとカウンター席に通された。メニューを見る。目を疑う。

なんだこの価格は?

駅ナカの立食いきしめん屋の値段ではない。どういうことか?とにかく何か頼もう。当店オススメは名古屋コーチンきしめんに鶏味噌きしめんとある。だがここは店の名を冠した「驛釜きしめん」ではないか。930円。住吉の倍はする。それだけの価値があるのか、迷っても仕方がない、確かめるまでだ。

私はようやく腹をくくり静かに注文しようとしたとき、プラス300円で天むすセットになることに気づいてしまった。うーん、七時には夕食になるし天むすはお土産にでも買って帰ろう。気を取り直して驛釜きしめんを注文した。

数分で私の目の前にドンブリが置かれた。見た目はなかなか。まずはスープを一口すする。出汁はしっかり。味噌も効いてる。住吉のきしめんも美味いのだが、出汁がもう少しきいていればなぁといつも思っていた。さらに一口。ああ、空きっ腹に染みていく。八丁味噌のコクがたまらない。

続いて麺を食す。見た目からしてモッチモチだが食べるとさらにツルツルである。きしめんの醍醐味だ。具もあなどれない。だし巻き卵は甘すぎず、米ナスの天ぷらはまるでナス田楽のように味噌が合う。これは計算ずくなのだろうか。そしてまたスープをすすって、ああ、胃にしみる。

完食して思った。住吉は小腹が空いたときに食べると良い。ここはガッツリ系だ。値段も相応だ。

名古屋みやげ

翌日、天むすとひつまぶしをお土産に買った。家に帰り、妻とけいたまの三人で食べた。

お土産に買ったひつまぶし握り

うなぎ好きの1歳児というのはいかがなものだろうか。将来が末恐ろしい(笑)

驛釜きしめん 公式ホームページ

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