プレミアムクラス 御膳
何のトラブルもなく、飛行機も定刻通り。後は食って寝て、目が覚めれば沖縄だ。さて、昼飯を喰らうとしよう。プレミアムクラスの食事も、以前よりはよくなってきた。
まずは炊き合わせ。菜の花はほんのりとした苦味と甘味の混ざった春の味。合鴨の燻製に焼きねぎが合う。カモネギとはまさに言ったものだ。芽キャベツが甘い。赤魚西京焼きは先日食べたものより美味い。酒粕の甘みと魚の味をしっかりと感じる。これが西京焼きだよ。
水菜とイカのからしあえは、シャキシャキとした水菜の食感と、ツンとするからしの爽やかさのコンビネーションがたまらない。イカの存在感はほぼほぼなし。酢イカだろうか。
ねっとりとした里芋は食感も味も楽しめる。薄味で仕上がりほんのりとした甘さ。対象的にタケノコはシャクシャクした食感で、トウモロコシにも似た甘さ。かぼちゃはしっかりとした味付けにどっしりとした甘味だ。
とり唐揚げあんかけ山椒風味は、鶏肉のしっかりとした味わいでなかなか美味いのだが、山椒の香りがしない。山椒マニアの私には少し寂しい。
最後はだし巻き卵。好きなわけでもない。期待もしていない。どうせいつもの美味しくないやつだ。最後まで残っただけだ。売れ残りだ。ハシでとる。口に入れる。ん?なんかシットリとして、柔らかくて、味付けもいい感じだ。いや、美味いよ。なんでだ?ああ、そうか。いつものは厚焼き玉子だ。これはだし巻き玉子だ。この違いか。
今回も悪くなかった。眼下には足摺岬。沖縄までは一時間半だ。
家に帰ればしばらく出張はない。家族と過ごす時間ができる。楽しみだ。
数年前に五十路となったバツイチ男性。昨日は沖縄、今日は北海道、明日は四国…出張三昧の日々、三年間で制覇した店は千店舗を超えた。日本全国及び海外での食事を記録したブログである。五十路とは本来「五十歳」を意味するが、現代社会では「50代」と誤った認識が定着している。それにあやかりブログのタイトルを名付けた。(詳しく読む…)