2020年4月6日

瀬戸内の幸を味わう ~岡山駅 すし幸~

けいたま発熱!

いつものようにけいたまを起こし哺乳瓶を渡すが飲みっぷりが悪い。ガチマヤー(食いしん坊)のけいたまがミルクを残すなんておかしい。朝ごはんも食べたがらない。水を飲ますと辛そうだ。

喉が痛いのか。

体温を測ると37.7度。保育園には行けない。妻は二ヶ月に一度の早朝パートで家にいない。食卓の上に小児科の診察券が置いてあった。地図で調べると徒歩で15分くらいだ。沖縄では絶対に歩かない距離だ。しかしチャイルドシートは妻の車だ。

抱っこ紐を装着し、けいたまを抱えてテクテクと散歩がてら医者に行く。久々のいい陽気で風も爽やかだ。なぜかけいたまも上機嫌だ。20分とかからずに病院に着いた。1時間待って出された診断はただの風邪。ロタウイルスは二週間前にかかったばかりだし、インフルエンザならもっと熱が出るだろうから違うと思うとのこと。再び歩いて帰宅すると気分転換で喉の痛みが和らいだのか、けいたまは薬入りのミルクをいつも通りの飲みっぷりで一気に平らげると寝てしまった。

国場川 上間付近
国場川

妻とは連絡が取れず、他に頼れる人もいない。仕方なく訳を話して出張をキャンセル。夕方までけいたまと二人だ。帰ってきた妻が「どうやって医者に行ったの?」と聞くので「歩いて行った。」と答えると「あそこまで歩いて行ったの!?」と驚かれた。沖縄では車で行く距離なのだ。

岡山駅前 すし幸

沖縄から岡山に行くには早朝便と夜便しかない。早朝に行っても仕方がないので翌日は家で仕事をしてから那覇空港に向かった。30分遅れで離陸したJTA016便を降りてバスに乗り、岡山駅に着いた頃には21時半を過ぎていた。

岡山の繁華街は駅からタクシーでワンメーターほどの距離だが、明日もあるので駅前でパパッと食事を済ませたかった。しかし駅前にあるのは松屋、CoCo壱、宮本むなし。地元のものが食べれる店はないかとウロウロして探し当てた小料理屋さんはもう閉店だという。少し先まで歩くと赤提灯が見えた。寿司屋のようだ。ドアを開けると客は誰もいなかった。大将と若大将がカウンターに座っていたが、店はまだ開けてるということで入れてもらった。

個人的に岡山で食べたい魚といえばサワラとシャコだ。美味しんぼに書いてあったからだろうか。バブル時代の名作は北斗の拳とともに私の人生に大きな影響を与えているようだ。(ナンノコッチャ…)だから春といえば岡山でサワラのタタキを食べたいなどと思っていたのだが、サワラの旬は秋から冬だということを知ってショックを受けたのは四十も過ぎてからのことだ。

岡山と言えばサワラとシャコ

その昔は春から夏にかけて瀬戸内海にサワラが産卵のためにおしよせたとのことで鰆と書くのだとか。卵や白子を抱いたサワラも美味しいとのことだが食べたことがない。

刺し盛

ということでまずはつまみで刺身をいただく。生とり貝、イワシ酢〆め、アジ、ボタンエビ、さわら塩タタキ、真鯛。ボタンエビは北海道でいつも食べてるのでさすがに比べられないが、その他はいい仕事をしている。青魚は酢で締めるに限るは私の持論で、鯖はもとより鯵も鰯も酢じめが好きだ。とり貝とホッキ貝も生が好みだ。茹でたのは美味しいと思わない。サワラの塩タタキは安定のうまさだ。

チンタイ貝の巻物

続いてチンタイ貝の焼き物。マテ貝のような形だが別物とのこと。あさりの味を濃縮したような感じだ。続いてシャコ酢。焼いたシャコをカニ酢につけて食べる。美味い!シャコはもともと瀬戸内の名産だったが今はあまり獲れず北海道のものを使うとのこと。今日は珍しく地物ですいい型のシャコが入ってきた。久しぶりだという。本当に大きい。味も濃い。またカニ酢につけるとこんなに美味いとは!ハサミの部分の肉までしっかりといただく。

シャコ

中国ではシャコのことを屁屁皮皮蝦(ピーピーシャー)と呼ぶ。昔、北戴河にある中国共産党の別荘に連れていかれた時に、山盛りの茹でた赤貝とシャコを食べた。市場ではシャコがキロ単位で売られており、買ったものを北海道の活毛ガニのようにその場で茹でてくれる。

日本でも中華食材の店に行くと、シャコのハサミの部分の肉だけを詰めたものが売られていることがある。アメ横でも見たことがある。それからハサミの部分の肉もいただくようになった。

腹が減っていたので握ってもらう。タイの昆布締めはそのまま食べる。続いてさより。どちらも美味い。

瀬戸内の地物を楽しむ

さより
さより

たいらぎサクラマス。臭みがなく、脂もくどくなくてサッパリとした甘み。私はマスやサーモンの生は好きではないのだが、これはうまかった。アナゴ塩、ほろほろの身でアナゴの味がしっかり。タイラギ、身がでかくてしっかりとしている。味も濃い。

タイラギ

「今日は牛窓のタイラギが入ったんですよ。ここのは別格です。牛窓ってわかりますか?」

若大将が言う。

「ええ、わかりますよ。」

つい答えてしまった。わかると言っても、じゃらんで岡山の宿を予約するときにいつも「牛窓」と表示されるので知っている程度である。こっそり地図で場所を調べた。

締めは「ベカ」だ。見た目はイカだ。

米イカ
べか

「これなんですか?」
「べか。米(べい)イカだからこちらではべか、べかって呼ぶんだよね。」

焼酎炭酸割りの酒が濃いせいなのか、だいぶ酔ってしまった。若大将と話していたら、なんと地元の知人のボトルが置かれていた。一杯ご馳走になったところでおあいそして店を出た。

翌日、知人からメッセージが届いていた。

「あ、すし幸ですか?コスパいいですよね!」

まったくだ。味も値段も満足だった。

すし幸(食べログ)

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