娘がおばあちゃんに晩ごはんをご馳走したいと言う。ママからカード使う許可もらったから、私が払うとのこと。元妻は中国では富裕層の下っ端に属する資産家だ。上になると資産が数千億から数兆円になる。
中国は共産国家だから、土地と人民は国のものだ。人の命など、国のさじ加減でどうにでもなるから、人権という発想はない。「国」とは政府のことだ。中国共産党を指す。共産党が中華人民共和国を建国したのだから、党は国よりも上位だ。もちろん八路軍、つまり人民解放軍も建国前から存在したから、政府より上位だ。
中国の統治機構はアメリカと似ていて、それぞれの省政府が行政機構となっている。北京は特別市だ。ワシントンD.C.と似ている。省の下には市、区、県、村がある。中国では県は日本の町に相当する。それぞれの行政機関は土地の使用権を持っている。行政機関は全員が党員である。日本で言えば、土地はすべて国有地のようなものである。
土地の使用権限を持つ役職の人物が、家族名義で会社を作る。その会社に土地の使用権を許可する。会社は使用権を数十億円で不動産デベロッパーに転売する。デベロッパーはマンションを建てて販売する。共産党員が中国富裕層となるからくりだ。
他にも色々あるが、それはまたの機会に。
50年ほど生きていれば、いろんな経験をするものだ。さほど破天荒な生き様だとは思わないのだが、あまり他人が知らないことを見知ってきたらしい。そんな私の人生の切れ端でも誰かの役に立つかもしれないなら、記録として残す価値はあるかもしれないなどと考えながらブログを更新している。(詳しく読む…)