2020年4月9日

ホリエモン

昨晩は六本木で二十年来の付き合いの知人である田中氏と飲んだ。彼はいつもIT業界の最先端で仕事をしているので、話を聴くだけで勉強になる。ビッグデータもまだまだ知る人がわずかだった頃に彼から聞いた。数年後には多くの人が知る言葉となっていた。

お互いの近況を交えながら会話をしていたらホリエモンの話題になった。田中氏がホリエモンと久しぶりに会ったと話していた。それ以前に会ったのはホリエモンが塀の中に入る前だ。ライブドアが有名になる前で、その頃にも田中氏と飲んだときにホリエモンの話を聞いた。まだ、六本木にDHCの会長が経営する会員制居酒屋があった頃だから十二年前だろうか。当時、田中氏はよく言っていた。

「この店はホリエモンでも会員になれないから。」

なぜなら、その店の会員資格は四十歳以上。私も会員になれない歳だった。従業員はモデルや歌手の卵など、ほとんどが芸能事務所に所属していた。居酒屋なので隣に座って接客などはないが、カウンター越しに話をしながら飲むことができた。

ホリエモンが現在ハマってるのは仮想通貨。自分で会社まで立ち上げたらしい。数年前、ホリエモンは飲み屋で隣についた女の子に、

「絶対値上がりするから、イーサリアムを買っておけ。」

と話したそうだ。言われた通りに、二十万円程買ったその娘は、今や億万長者だそうだ。ただ、現在では仮想通貨の換金は雑所得とみなされるので税率が高く、換金できないのが実情だとか。税金払ったって一億円以上になるのなら、売ればいいと思うのだが。

そうやってモノも作らず、実体経済に投資もせず、投機筋のお金を吸い上げるモデルを仮想通貨で熱心に作り上げるところは、ホリエモンは相変わらずだが、これで何か産まれるのだろうか。彼がライブドアで生み出したものはなんだろうか。以前と何も変わらない。

仮想通貨の最大の功はブロックチェーンだ。外国の大手企業が自社の大規模クラウドに溜め込んでいる、世界中のユーザーから搾取したデータを、ブロックチェーンを使ってユーザーの手に取り戻す。それが最後のミッションだと、田中氏は静かに語った。

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