2020年4月6日
真たちポン酢

北海道新幹線

私の中で、秋刀魚は秋の味覚だが、たちは冬の味覚だ。たちとは鱈の白子のことで、北海道での呼び名だ。真鱈の白子なら真タチ、スケソウダラの白子ならスケソウタチとなる。たちポンはたちのポン酢、タチ天はたちの天ぷらとなる。カニもエビも魚も旬となり、脂ののった様々な魚が水揚げされる。食材王国北海道を一番楽しめるのは冬である。

11月に入ると北海道は冬の準備に追われる。雪が降るのは12月だが、道内各地から初雪の一報がもたらされるのが11月だなのだ。札幌市内から見える山々はすでに冬化粧を始めている。四月まで札幌市内は雪とともに暮らすことになるのだ。ササラ電車が代表する、世界一の除雪技術を持つと言われるのも札幌市だ。世界的にもこのような地に大都会のある例がほとんどないために、冬季オリンピックが開催できるとのことだった。

その寒さのために新幹線も難航している。工事が難航しているのではなく、氷点下三十度に耐えられる新幹線車両の開発が困難なのだとか。理由はシンプルでお金だ。北海道新幹線の車両はJR北海道が開発しなければならない。破綻寸前の会社に潤沢な資金があるわけもなく、JR東日本には極寒地を走る車両は不要だ。輸出するにも、そんな寒冷地を走る高速鉄道が必要なのはロシア、中国、カナダくらいしかない。ビジネス的にも魅力がないのだ。

結局、JR東日本が時速三六〇キロ運転を視野に入れた、意欲的な試験車両を開発し、札幌運転を見据えたことで寒冷地問題も解決することになった。これで新幹線が道東にまで延びれば個人的には嬉しいのだが、採算性云々で実現しないだろう。大量輸送網は国境地域の安全保障にもかかる問題であるから、採算性で語るべきではないと思うのだが。

経済採算性の観点のみで言えば、尖閣諸島なぞ捨てればいいということになる。それはナンセンスだろう。北海道も日本海側も国境だということを、東京の人間は忘れているかのようだ。

日本エアコミューター

個人的には函館と札幌が一時間半で結ばれたら、それはイノベーションである。今でも丘珠空港から函館まで、プロペラ機が45分で飛んでいるが、札幌駅からタクシーで20分、搭乗に20分、降りるのに10分、函館駅までバスで25分かかる。合計は120分だ。乗り換えも二回必要だ。それが札幌から新函館北斗まで73分、乗り換えて25分ならば98分だ。日帰りが可能になる。

ニセコで有名な倶知安は、今は東京から行くのに乗り換えが四回で五時間四十分かかる。新幹線が開通すれば、乗り換えなしで四時間半だ。新千歳空港からだと、今は二時間四十分かかるが、新幹線ができれば一時間一〇分ほどで行けるようになる。利便性は格段に高まる。

開通予定は2030年。まさに攻殻機動隊の舞台となる年である。現実が人間の想像に追いつくには、まだまだ時間がかかりそうだ。

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