2020年7月10日

いわゆる「青魚(あおざかな)」についての考察

青魚は好きだ。青いといっても、ブルーの魚ではない。沖縄ではイラブチャーと言う、村上春樹ではないが透明なブルーの魚が市場に売っている。スーパーでは切り身になっているので白身である。

イラブチャー 沖縄県那覇市 牧市公設市場にて

そうではなくて、いわゆるサンマ、イワシ、アジ、サバ、トビウオなどだ。沖縄ではツムブリが食べられるが、こいつも青くない青魚だ。ちなみに沖縄ではトビウオを「トゥブー」と呼ぶらしい。「飛ぶ」である。八重瀬町の南の駅ではトゥブーそば、言い換えれば「あご出汁沖縄そば」が売っているが、いまだ食べたことがない。

イワシとトビウオは刺身が好きだが、アジとサバは軽く酢締めにしたものが好きだ。真っ白く締められた、甘い甘いやつは論外だ。〆鯖は一般的だが、〆鯵を出す店はほとんどない。最近、どこかで見かけて、おおっ!と思ったものだ。なので必然的に自宅で食べることになる。タタキやなめろうという手もあるが、自宅ではやらない。あれは店で食べるものだ。

サンマは何と言っても塩焼きに勝るものはない。蒲焼きだったり、刺身だったり、醤油煮にして食べるのもあるが、個人的には塩焼き+柑橘果汁+大根おろしにポン酢である。けいたまは酸っぱいものがまだ苦手なので、ポン酢ではなくて醤油を少しかける。

自家製 ツムブリのカルパッチョ しびれ醤油味

ツムブリは刺身でも酢締めでもイケる、青魚界の大谷翔平だ。コハダはもちろん酢締めだ。それも寿司屋で最後に食べる、締めの握りだ。店の力量が分かる一品なのだ。それなら最初に食えばいいのにと、我ながら思う。意味のないこだわりだ。ままかりも酢締めがいいな。

ふと思った。

「青魚を酢締めにしたやつ。」

内地の人間ならばシメサバなどが思い浮かぶだろうが、沖縄の年配者ならば、イラブチャーをマルコメ酢で食べるのを思い浮かべるのではないか。こいつは鹿児島県出水市にあるマグマ工業が生産する、濃縮二倍の合成酢である。沖縄の年寄りには欠かせない調味料である。

本来は薄めて使うものなのだが、沖縄ではこの原液に刺身をつけて食べる人がいる。酢酸濃度が高いから、当然、酸性度も高い。刺身をつけると瞬時に締まる。身が白くなる。これが美味いんだと言いながら食べる酔っ払いオジイを見て、赤城リツコばりに「ありえない。」と心の中でつぶやいたのは、一度や二度ではない。

とにかく、私は青魚が好きなのである。

こちらの記事もどうぞ: