ゆうたまの成長
子供の成長は早い。五泊の出張と言えば、ほぼ一週間ぶりに我が子たちに会うことになる。毎日接している妻は、日々のわずかな成長を目の当たりにしているが、私は浦島太郎のようになってしまう。
ゆうたまがつかみ立ちしていた。驚いて妻に言うと、驚きもせずに一言。
「そうだよ。」
二、三日前からできるようになったらしい。そういえば実家からゆうたまがつかみ立ちをしたと、妻が写真を送ってきていた。生で見ると感動も驚きも別物だ。

本日が11月12日、生まれたのは4月26日。生後半年でつかみ立ちは、いくらなんでも早すぎる。ハイハイもだいぶ形になってきた。移動範囲がさらに広がって、椅子の下に潜り込んでいることも少なくない。
猫みたいだ。
やたらとひっくり返っては頭を打つ。最近は少しくらいでは泣かなくなった。慣れたのか。大丈夫だろうか。妻は頭が凸凹にならないかと心配しているが、それはないだろう。ベビーヘッドガードを注文したので、これを着ければ頭を守れる。
離乳食は大好きだ。まだ重湯程度のおかゆをスプーンで与えるだけだが、喜んで食べている。気がつくと、なんでも舐めているので、おもちゃでも家具でも、とにかく清潔に保つのに一苦労なのだ。

けいためはますますお話ができるようになった。自己主張も強くなってきた。ママのことは完全に舐めている、いや、甘えている。私が厳しいと認識しているのか、ママの言うことを聞かないときに、私が姿を見せるだけで、ママの指示に従ったり、ママの陰に隠れたりする。笑ってごまかしたりもする。妻が困惑した顔で言った。
「なんだかお調子者になってるんだけど、私のせいなのかな。」
上の二人、ハルハルとトミーが三歳の頃だ。オムツが取れたばかりだと思う。シートベルトが嫌いだった二人は、車に乗っていると、やたらと「ニャオ!ニャオ!」と言っていた。中国語で尿、つまりおしっこのことである。チャイルドシートから下ろしてトイレに行ってもおしっこは出ない。
やられた。
なのでおしっこは無視するようになった。すると今度は「ピー!」と言い出した。中国語で屁、ウンチの意味だ。これもしばらくして通用しなくなった。ついに二人は「ピャオ!」と言い出した。飄亮の飄、中国語で「美女」の意味である。
どこで覚えた?
ママの美貌を褒め称えれば、シートから解放されると言う、三歳児らしからぬあざとい思考である。
誰が教えた?
けいたまはチャイルドシートをしっかりと装着する。ママがつけ忘れると注意するくらいだ。二十年前のシートとはつけ心地が違うのだろう。
けいたまとお魚と便秘
北海道の出張の醍醐味は、なんと言っても海の幸を買って帰ることである。私は常にクーラーボックスを持ち歩いているので、買ったものを保冷剤と一緒に詰めて、自宅に持ち帰るのだ。沖縄ではお金を払っても食べることのできない食材で食事を作り食卓を飾る。
けいたまの大好きな真ガレイなんて、沖縄では絶対に売っていない。

先週の出張で「柳の舞」と言う魚を買ってみた。大きな魚が二尾で五百八十円。脂がのっていて、煮付けにしたらうまそうに感じたのだ。刺身では八角を買った。ススキノでも食べたが、今が旬なのか。もともと好きな魚だ。脂がのってうまい。妻も喜んで食べていた。
柳の舞はすべて塩焼きにしようとしたのだが、煙らん亭に入りきらなかったので、一尾だけ煮付けにしてみた。塩焼きにした身はホクホクで、割と淡白。ホッケにも似た味わいだ。大根おろしで食べると美味であるが、思ったほど脂のノリは感じない。
私が塩焼きを食べていると、けいたまがじーっと見ているので食べさせてみた。喜んでいる。骨が大きいので、ほぐしやすい。けいたまの皿にほぐした身をドカンと載せる。すごい勢いで食べ始めた。
本当に猫娘だな。

マグロの漬けも食べさせてみた。生まれて初めての生魚だ。美味しいと喜んでいる。イクラも大好き。魚はなんでも食べてくれるが、生野菜と赤い人参だけは食べない。だからなのか便秘気味で、硬いウンチをするとお尻が痛いと泣いていた。オムツには赤い血が付いていたので、妻がお尻にポリベビーを塗った。
野菜をたくさん食べないとお尻が痛くなると教えよう。
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アラフィフで再婚して二人の子どもを授かりました。妻は初めて、私は二度目の育児を夫婦で頑張っています。