2024年4月20日
美らSUNビーチ

沖縄県豊見城市 美らSUNビーチ ~家族で遊べます~

家族で過ごす沖縄

十月八日月曜日。普段ならけいたまは保育園に行っているが、十月第二月曜日は体育の日である。保育園は休みである。子供の頃は体育の日が十月十日だった。東京オリンピックの開会式を行った日だ。過去三十年に雨が一度も降らない「特異日」ということで、この日が選ばれたと聞く。

実際には違うらしい。

しかも、2020年東京オリンピックの年からは「スポーツの日」と呼び名が変わるだけでなく、この年に限って開会式の7月24日に移動するそうだ。ちなみに8月11日の「山の日」も、東京オリンピックの閉会式に合わせて、この年に限って8月10日になるそうだ。

混乱する人がいそうだ。

50年前の東京オリンピックでは開会式が10月10日、さわやかな秋の日々に協議が競われたというのに、21世紀のオリンピックは真夏。しかも甲子園の前。二回戦の開催はおそらくオリンピック後の日程になるだろう。私はどちらにも興味がないのだが、スポーツ好きが多い沖縄は仕事になるのだろうか。

ふと心配になる。

そんな先のことは置いといて、2018年の体育の日だ。沖縄はいい天気だ。せっかくなので、家族で海に行くことになった。秋の三連休、観光客も多い。穴場や有名なところは避けた方がいい。べたな場所の方が却って空いているのではなかろうかということで、家からも近い豊崎の美らSUNビーチに行くことにした。

豊崎にはJA沖縄もある。この店にはしびれ醤油が売っている。

糸満漁民食堂で買った醤油は、妻の実家でも評判が良かったために、我が家の在庫が切れつつあった。なので、醤油も買えて、海にも行ける豊崎に行くことにしたのだ。もう一つ言えば、休日の夕方だと豊崎から那覇方面は異常に混むが、我が家であれば通りの少ない裏道をすいすい走ることで、20分もあれば家に着くのも魅力なのだ。

ただ、この役所がつけたっぽいネーミングは何とかならんもんか。「美ら」だけでも沖縄では十分に俗っぽいのだが、それにSUNとは、まるで美ら海水族館とあざまSUNSUNビーチをパクったような名称になってしまっていることを分かっているのだろうか。

美らSUNビーチ

妻の運転する車でJAに寄り、買い物を済ますとビーチへ向かった。2010年に完成した人工ビーチだ。駐車場には余裕があり、海に近い場所に車を停めることができた。目の前に広大な眺めが広がったけいたまは少し興奮気味だ。

ゆうたまを抱っこひもで抱っこした妻と手をつないで歩くけいたま。海に来るのはまだ何度目か。

「うみー!」

海に来たということはわかっているようだ。少し緊張しながら海に近づこうとしている。ここのビーチは2つに分かれている。1つは泳げるビーチ。水着姿の観光客が泳いだり焼いたりしている。ライフセーバーもいる。遊泳可能区域の外にはハブクラゲがいるので、絶対にブイから外には出るなと、何度もアナウンスをしていた。もう一つは眺めるだけのビーチ。遊泳禁止だ。地元民はこちらに来るのが大半だろう。

那覇空港の滑走路の延長線上に位置するので、迫力のある飛行機を見ることができる。この日は着陸機が真上を飛んでいた。空港のすぐそばにある瀬長島でも飛行機を見ることができるが、あそこは離着陸直前なので大迫力というか、音も大きいが、ここはちょうどいい。上海から飛んできた中国東方航空のエアバス320が着陸しようとしていた。

波打ち際を眺めるけいたま。水に濡れないように波と追いかけっこをしていたが、今度は砂浜で何かを探し始めたようだ。

この砂浜にはカニが掘ったような巣穴のようなものがほとんどない。波打ち際に小魚もいない。生物が住んでいないようだ。DASH海岸でも数年でいろんな生物が増えたのに、ここは八年経ってもまだまだなのだろうか。

今度は全日空のボーイング777-200型が飛んできた。大迫力である。最初は飛行機の爆音にビビっていたけいたまも、慣れてきたのか、飛行機を見て「うわー」と言っている。

けいたまが突堤に向かって歩き始めた。家族三人を置いて、どんどん歩き始める。お構いなし、ただただ前進あるのみのけいたま。追いかけて手をつなぐ。一緒に突堤を登り、先端まで歩く。景色を見て嬉しそうなけいたま。足元の海をのぞこうとするので、驚いて手を引っ張る。落ちたら大変だ。

30分ほど滞在して岐路に着いた。やはり、那覇空港方面は大渋滞だ。裏道を通って自宅に戻る。天気がいい日はきれいなビーチに手軽に行けるのが沖縄の魅力なのだ。

今度はお弁当でも作って家族で行こうかな。そろそろ秋だ。日差しも和らぐ。ピクニックにはいい気候がやってくるのだ。

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