けいたま まさかの一人ごはん
昨日の昼のことだ。ランチにカレーとホワイトシチューを作って食べた。けいたまはベビーラックに座って、ご飯にシチューをかけたランチを食べている。私は裁判に行くために家を出た。
裁判での証人喚問が終わり帰宅した。家に入ると物音がしない。ダイニングにはベビーラックに座ったけいたまが一人でご飯を食べていた。妻は見当たらない。寝室を覗くと、妻が眠っていた。
何が起きた?
状況を整理しよう。二歳児が一人で二時間半もご飯を食べていて、妻は寝室で眠っている。
育児放棄か?
物音で目覚めた妻は状況が把握できない。現状を理解していないようだ。
「なんで、けいたまが一人でご飯食べてるの?」
それは私の質問だ。
妻によれば、ご飯を少し食べたところでけいたまが寝てしまい、睡魔に襲われた妻も眠ってしまった。その後、目覚めたけいたまはお腹が空いていたのだろう。一人でご飯を食べていた。そこに私が帰ってきた。
その日、けいたまはミルクを飲むと、午後五時には眠ってしまった。目覚めたのは十五時間後、顔色もだいぶよくなっていた。
けいたまの回復
出張から帰ると、けいたまの熱はすっかり下がっていたが、顔色は悪く、元気がない。なんせ四十度の熱が三日間続いたのだ。普段は一日二時間までのiPadを、病気の間は無期限に開放した。とにかくじっとしていて欲しいのだ。
その日のけいたまの夕食は、けいたま日記を見ながら妻が作った豚汁とご飯に、秋刀魚の塩焼きと大根おろし。一日のサイクルがすっかり狂ってしまったけいたま。六時頃にはお腹が空いたと泣き出した。慌ててごはんと豚汁を温めてけいたまに差し出す。けいたま、食べ始める。調子が悪いせいか、いつもより食事のペースが遅い。
温めている間に仕込んだ秋刀魚が焼きあがった。皿にのせて食卓に持って行くと、けいたまが大興奮。
「おさかな〜!」
身をほぐして、醤油をたらした大根おろしと和えて、けいたまのお皿にのせる。速攻で食べ始める。お魚は自分で食べる。豚汁ごはんは私が食べさせる。ゴボウでも油揚げでも大根でも、けいたまはモノともせずに食べるようになった。秋刀魚は私と妻の二尾から、背中の半身をけいたまに献上した。一尾相当を食べたけいたまはご機嫌だ。
無理やりかと思いつつ、九時頃に一緒に寝たら、最初は寝そうになかったが、10分ほど抱っこしてから横に寝かせたところ、すぐに眠り始めた。
珍しい。
闘病で疲れているんだろう。
ゆうたまの憂鬱
同時にゆうたまにも問題が起きていた。アデノウイルスには感染せずに済んだのだが、四ヶ月検診で体重が軽すぎると指摘された。標準ならば6.5kg程度、最低でも6kgはなければならないのに、ゆうたまはの体重は5.3kg。身長は問題ないとのことで、痩せ型なのだ。
生後四ヶ月にして、ずり這いであれだけ家の中を動き回っているのに、筋肉が付いていないと言うことだろうか。
妻と話し合う。確かにゆうたまは生まれた時からおっぱいを飲んでいる最中に寝てしまう。哺乳瓶でミルクを作っても80mlを飲みきれない。ネットで検索すると、赤ちゃんの体重やミルクの量で悩んでいるお母さんは少なくない。
妻と対策会議を行う。まず、哺乳瓶の乳首をSサイズからMにする。メーカーが味の素の売上を伸ばすのに、穴のサイズを大きくしたのと同じ理論だ。次にミルクを飲ませてからおっぱいするように優先順位を変更する。搾乳してみると、母乳の量は40ml程度だ。これならば寝ながらでも飲めるはず。早速、実践だ。
朝、一回目、Mサイズの乳首に120mlのミルク。ゆうたま、いつもより勢いよくミルクが出てくるせいなのか、溺れるような仕草。一口飲んでは乳首を口から離す。これを繰り返して、なんとか110ml飲んだ。
なんだ、飲めるんじゃないか。
昼、二回目、同じ仕様で飲ませる。今度は乳首を口から話すこともなく、一気飲み。そのまますべて飲みきって完食。その後、おっぱいを飲んでねんね。
すごい!
夜、三回目。同じく完食。その後、おっぱいを飲んでねんね。
十分に飲んだせいか、いつもより眠る時間が長い。その代わり、午前二時半に起きて、元気。妻が倒れそうになっている。三時半頃に起きた私は、妻がゆうたまと格闘しているのを発見。選手交代。妻はすぐに熟睡。ゆうたまを私の部屋で少し遊ばせてから抱っこしたところ、十五分で眠りに落ちた。午前4時15分、完全に沈黙。背中スイッチが動作することもなく、朝まで眠っていた。
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