ゆうたま発熱
月曜日未明、ゆうたま発熱。体温は４０．４度。割と元気だが寝つきが悪い。抱っこしていないと泣いてしまう。妻は寝不足で朦朧としている。家にはあまり食料がない。
これはまずい。
インフルエンザだったら、さらにまずい。
出張を一日だけキャンセル。台北行きを一日ずらす。次に関係各所に連絡。次にゆうたまを私の寝室に連れてきて、妻から引き離す。これで少しは眠れるはず。
こんなドタバタの中でも、けいたまはまったく起きない。ただ、ものすごく寝相が悪いので、何度も姿勢が変わっていた。枕はまったく無意味である。前日にハルハルからもらったアンパンマン人形が布団の傍らに転がっている。よほど気にったのか、こんな固いものを抱っこして寝ていた。
ゆうたまが発熱したために、妻はここ何日も外出していない上に、三日ほど風呂にも入っていないというので、シャワーを浴びさせた。その後、二人とも眠ったらしい。
翌朝、けいたまが珍しく六時半に起きた。そのまま朝の準備に突入。けいたまのご飯だけ作って食べさせる。内地で買ってきた秋刀魚の干物だ。沖縄では手に入らない貴重品だ。八時半に妻と保育園に出勤した。ゆうたまの熱は３９度台に下がっていた。
そう言えば、ここしばらくの間、けいたまは元気だ。高熱を出していない。三歳児になると、免疫機能がそれなりに成長するのだろう。対照的に生後半年を過ぎたゆうたまは、母乳から免疫力をもらえなくなり、これからは自力で病原体と戦わなければならない。そう、これが初戦なのだ。初めての闘病なのだ。
子どもの武器はただ一つ。高熱である。大人ならば４０度も熱を出すと大問題であるが、子どもはなんてことはない。耐熱性が高い上に、もともと体温が高いのだ。ゆうたまも何気に元気である。
妻が保育園から戻ってきたので、我々も朝食だ。お土産に買ってきた刺身で海鮮丼を作る。目鯛、石がれい、生シラスにマグロ、水タコ、モンゴウイカだ。美味かった。
下がらぬ体温
そして夜。再び熱が上昇するが、４０度までは達しない。疲れたのか、あまり元気はないが、昨晩よりは眠れるようだ。晩ごはんは手羽元の煮物に醤油ラーメン、キンキの煮付けにほうれん草おひたしである。キムチ豆腐も食べた。
朝四時、起きて寝室を除くと、ゆうたまが起きていた。私が抱き上げて、妻にはシャワーを浴びるように言う。ゆうたまは自分で眠らない。抱っこしないと眠らない。それが、発熱のせいか、さらに甘えん坊で、抱っこを止めると起きて怒る。なので、ひたすら抱っこし続けるしかないのだ。
シャワーを浴びた妻にゆうたまを預け、私は台所を片付ける。洗い終わると朝食だ。フリーズドライの鶏飯をご飯にのせてお湯を注ぐ。ぬか漬けと昨日買ったカットフルーツを食べ終えたら、支度をして家を後にした。外には予約したタクシーが待っていた。
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