けいたまの体温が四十度を突破した。それでも昨日はまだ元気でご飯も食べた。写真を見ると顔が真っ赤で可哀想だ。ゆうたまは自由にけいたまの周りをウロウロとずり這いしている。以前はマットの上しか移動しなかったが、最近は行動範囲をリビング全体に広げ始めている。まさに中国軍の海洋進出を彷彿とさせる動きだ。
明け方に苦しそうだったので座薬を入れたとのことだが、午前九時には再び体温が上昇に転じ、四十度を超えた。医師の診断は鼻風邪とのことであった。保育園では同じクラスから何人も発熱しているらしく、アデノウイルスが猛威を振るっているようだ。
本当に鼻風邪なのだろうか。
アデノウイルスだったとして、対応は水と食事を摂らせることしかない。あとは自力で治すしかない。体力のない小さな子供は、体温を上げて、免疫力に物を言わせる力技でしか、体内の病原体を撃退する方法を持たない。
妻が再びけいたまを病院に連れて行き、下された診断はアデノウイルス。40度が最低五日間は続く。妻がマメに写真を撮っては送ってくれる。アイスノンで頭を冷やしながら、大好きなアンパンマンのヌイグルミを抱いて、リビングに横たわるけいたまの周りを、ずり這いしながら仔犬のようにうろつくゆうたま。
命には別状ないし、高熱が続くとはいえ、なんて事のない子供の病気ではあるが、出張から帰るまで、けいたまはウイルスと戦うしかないのだ。そばにいてあげられないのが悔しい。
帰ったら美味しいご飯を作ってあげるからね。
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アラフィフで再婚して二人の子どもを授かりました。妻は初めて、私は二度目の育児を夫婦で頑張っています。