9月に咲く沖縄の花
ここ何日か、沖縄はいい天気が続いている。私も久しぶりに自宅でゆっくりしている。予定表を見てみたら、この一カ月、まともに休んでいない。仕事を休んだ日は数日あるが、病欠だ。発熱して、体調が悪くて突っ伏していた。こんな生活していたら当然だ。それがこの一週間は沖縄にいる。しかも半分以上休みだ。休みを取り返しているのだ。
なのに、平日だと容赦なくメッセンジャーやLINEが飛んでくる。電話はかかってこない。出ないことを皆、知っているからだ。資料作りもたまっている。なので、まったく仕事をしなくて済む日というのは、休日に休めたときくらいだ。
それでも自宅で仕事ができるからまだいい。これで会社に出勤していたら、子供たちに忘れ去られてしまう上に、家が大変なことになる。出張時にはすべて妻におしつけているのだから、沖縄にいるときは家事も育児もしなけりゃならぬ。おいしいご飯を作らねばならぬ。家の掃除をせにゃならぬ、洗濯も…etc。朝はけいたまと一緒に保育園まで散歩だ。
天気のいい日は木々や草花を見るのが楽しみだ。バナナは安定して実がついている。住宅街にバナナの実がなっている光景にはすっかり慣れてしまった。
青空にシークワーサーの実が映える。暑さも一段落したから、この時期に観光に来た人たちはラッキーだ。
けいたま発熱
昨晩はごんぞうで飲んだ後に、軽く二軒目に寄り帰宅した。けいたまとゆうたまはすでに寝ていた。空腹を覚えた私は、妻に頼んでカップ麺を作ってもらった。シャワーを浴びると一人で寝た。いつもはとなりにけいたまがいるのだが、今日は一人だ。
布団が広い。
二歳児でも一人だ。それなりの面積を占有する。おまけに寝相が悪い。布団からはみ出すこともしばしばなので、夜中に何度も寝相を正す。おまけにけいたまは極度の暑がりだ。大人には寒いくらいにエアコンをかけないと、汗をかいて寝冷えしてしまうので、私の寝室は常にひんやりとしている。
妻たちの寝室もそれなりに冷たいのだが、エアコンが数時間おきに掃除モードに入ってしまう。同時に湿度も温度も上がってしまう。
毎朝四時頃になると、けいたまがうねうねと動き出す。枕代わりのアイスノンがぬるくなって、暑いらしいのだ。冷凍庫から冷えたものを取り出して交換すると、動かなくなる。スヤスヤと眠りだす。
どんだけ暑がりだ。
昨晩は妻の部屋で寝ていた。寝冷えしてしまったのだろうか。朝、起きてから体温を計ると37度。ご飯を食べるが、少し食べたらごちそうさまと言う。
けいたまは食べ終わるまでにごちそうさまを三回は言うので、一回目はまだごちそうさまではない。だが、食事のペースがいつもよりもゆっくりだ。食べ始めと同時に流し始めた「それゆけアンパンマンクラブ」が終わっても、ご飯はまだ残っていた。けいたまがクシャミ。顔に大きな青っ鼻がぶら下がっていた。
調子が悪いのだろうか。
妻が改めて計ると37.7度。抱っこすると体が熱い。だめだ、こりゃ。今日から私は出張だと言うのに、けいたまが発熱。妻は早速、義母に電話して、応援を頼んでいた。
タクシーが来たので荷物を持って家を出る。調子の悪いけいたまも、私を追いかけて、玄関で靴を履きはじめた。一緒に外出しようとしているのだ。
「けいたまはお出かけしないよー。」
泣きそうな顔で立ち尽くすけいたま。ポツリと一言。
「抱っこ。」
けいたまを抱き上げて、しばしあやした。下におろすと「バイバイ。」と言ってドアを閉めた。
涙が出そうだ。
こちらの記事もどうぞ:
アラフィフで再婚して二人の子どもを授かりました。妻は初めて、私は二度目の育児を夫婦で頑張っています。