東京に行こう
新年度二日目にして東京に行く。仕事もあるし、何より長女のハルハルに会うためだ日本生まれ、北京育ちのハルハルは母(元妻)との数年に渡るバトルの末に、日本の大学に合格し、入学することになった。元妻は娘のハルハルを英国か米国の大学に行かせたがっていたのだが、幼い頃から、いつか日本で生活すると固く心に決めていたハルハルが譲らなかったので、ついに元妻が折れたようだ。
大学に合格するまで、十ヶ月以上もの間、一度も中国に帰らず、春休みも日本での生活を楽しもうとしていたハルハルは母の逆鱗に触れ、三月いっぱい中国に強制送還された。四月になってようやく日本に戻ってきたのはいいが、四月三日が入学式だと言う。そちらは元妻が行くことになった。
本日はお昼を一緒に食べてからハルハルの新居を片付けて、住めるようにするのが本日のミッションだ。引越しの片付けもできておらず、必要な家具や家電品も無いという。以前住んでいた部屋は家具付きの新築マンションであったからだ。
朝一番の全日空で羽田に向かう。朝食付きだ。サンドイッチにスープとフルーツ。我が家では絶対にありえない朝食メニューである。
着陸態勢に入ると、窓からは九十九里浜の長い海岸線が見えた。ハルハルが小さな頃に、妻とも一緒に別荘を借りて泊まったことがある。
あれから10年。時が過ぎるのは速いものだ。
ハルハルの部屋
昼食を終えて長女のハルハルの新居を訪れた。部屋の中に置かれたダンボールをあらかた片付けた。ハルハルはまだ若い上に、中国育ちの上に、北京ではメイド付きだったため、常識がないところがある。例えば、手紙の出し方も知らない。私宛の手紙には、宛名に様が付いていなかった。
当然、引っ越しでもトラブル続きだ。以前は家具付きのマンションに住んでいたので、特に何もせずに生活を始めることができたのだが、今回は普通のマンションだ。ガスの開栓などハルハルは知る由もなく、ガス会社に電話させてすぐに来てもらうように手配したので、ハルハルは出かける前にシャワーを浴びることができた。
「パパ、バスタオルが一つしかないし、洗濯機もない。」
うーん、ベッドが届くまでホテル住まいなんだから、ママに相談しなさい。
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