妻の悩み
私が出張から帰るとけいたまは大はしゃぎだ。なかなか寝ない。ゆうたまはぐーぐー寝ている。けいたまが小さい時もそうだった。私が家にいるとスヤスヤと眠る。なんと言っても、妻が寝る。一人だと気が張るのだろう。出張中は妻の睡眠時間は短い。それが赤ちゃんにも伝わって、不安になるのか眠りが浅くなるようだ。妻の特技は横になって一分で眠ること。自称「のび太」である。
二歳児のけいたまは、理想的には夜9時に寝て、朝7時に起きてほしい。現実には午後11時に寝て朝9時に起きる。二時間の時差だ。元々こんなに遅くはなかった。夜、寝ないのは昔からだが、ゆうたまが生まれてから顕著になった。なんせ、生後数ヶ月は昼夜の区別がつかない。生体時計もまだ機能していない。なので、夜中にずーっと抱っこして起きていることもある。深夜に私が妻に気づいてゆうたまを抱っこすると、五分もしないうちに妻がいびきをかきだす。
疲れてるのだ。
私が抱っこすると、腹が減っていない限り、ゆうたまはすぐに目をつぶって眠り出す。義母が抱いても同様だ。妻はこれをイリュージョンと呼ぶ。なぜなら、妻の抱っこではゆうたまが眠らないからだ。一説によれば、赤ちゃんがお母さんに抱っこされると、母乳の匂いがするので、飲まなければならないと本能を刺激され、落ち着かず眠れないのだとか。私や義母からは母乳の匂いがしないので、すやすやと寝てしまうらしい。
なので、妻が朝、起きれない日もしばしばある。ゴミ出しの日はキツそうだ。私が家にいれば自分が済ませてしまうのだが、妻一人の時は大変だと思う。あと一〜二ヶ月もすれば昼夜の区別も付いてくる。とにかくよんなーよんなー(沖縄の方言で「ゆっくりゆっくり」)で子育てしていこう。
初めてのビデオ通話
土曜日だ。札幌での会議は午後からだ。午前中はホテルで仕事をすることにした。気がつけば午前十時半。妻とけいたまは起きただろうか。妻は元気だろうか。
気になる。
朝方に妻にメッセージを送っておいたが返信がない。ゆうたまの相手でそれどころではないのだろう。
あ、妻からだ。けいたまの画像を送ってきた。会いたいな。試しにビデオ通話にしてみる。私が見えたので、けいたまが喜んでいるらしい。
双方ともビデオにして、テーブルに立てかける。
けいたまがカメラを覗き込んだりしている。そのうちに私の前で遊び始めた。一緒にいるときは会話ができてるようでも、画面越しだと、まだまだ会話が成り立たない。
残念。
妻に告げて電話を切る。
「けいたま、パパが見えなくなったら寂しそうだよ。」
妻からのメッセージ。保育園からの帰りにはいつも妻に尋ねるけいたま。
「今日はパパいるの?」
そう言えば、上の娘のはるはるも、小さい頃、私が北京から帰ってしまうと、私の匂いが残るセーターを抱きながら寝ていたと話していたのを思い出した。はるはるもパパっ子だ。ファザコンを自称してはばからない。
そうだ、来週、はるはると一緒にご飯を食べに行こう。ちょうど、東京で夜が空いてる日があった。今はいつでも会えるのだから、勉強の邪魔にならない程度に一緒にいよう。
そっか。週明けには息子のトミーが中国から友達を連れて沖縄に来るんだった。家族みんなで夕食を食べる。妹のゆうたまに初めて会う。まさに邂逅。
楽しみだ。
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