2024年4月25日

学校のクーラー設置とけいたまの成長

子育てについて思う

沖縄が避暑地になる。冗談みたいな話だが、内地は暑い。特に今年は40度前後まで気温が上がった。

地味に災害だ。

全国的に熱中症が多発して、亡くなった方も少なくない。昔から熱射病は注意喚起されてきたが、熱中症は最近だ。さらに日射病は別ものだ。この三つを混同している人も少なくない。

熱射病は高温多湿の環境下で長時間働いたりすると、脳の体温調整機能がおかしくなって発熱する病気だ。
日射病は直射日光による日焼けと熱によって、身体の冷却機能が追いつかなくなり、発熱する病気だ。
熱中症は暑い環境に身体が適応できずに起きる、さまざまな障害の総称だ。

だから、直射日光を浴びなくても、クーラーをつけずに部屋の中で過ごしているだけで熱中症になる。特に年配の方は、若い頃はクーラーなどなかったと言ったりするが、当時とは決定的に身体機能が異なる。20代ならばクーラーなしでしのげただろうが、50歳を過ぎた身体は猛暑に耐えられない。

自分もこの歳になって、色々と身体機能の衰えを感じるようになった。それでも、ついつい若い時の気分で身体を動かしてしまい、後悔することも少なくない。父も同じ感覚で年齢を考慮せず、病気を舐めたために、晩年は心肺機能が衰え、最期は血液中の赤血球が減少し、酸素を取り込むことができなくなって死んだ。

人間、死んだらおしまいだ。生命活動が停止すれば、有機物の塊でしかない。

子どもも同じだ。身体機能が未発達な上に、身長が低いので大人よりも地上からの熱の影響を受けやすい。大人の感覚で判断すると死に至る。小学校や中学校で子どもたちが熱中症で倒れたり、なくなった事例が相次いだのは記憶に新しい。そもそも夏は部活のシーズンだ。受験生にとっては引退前の花道であることが多い。夏の甲子園のみならず、吹奏楽や合唱部、美術部等、文化部の活動も夏がピークだ。

炎天下の屋外スポーツのみならず、熱暑の屋内施設におけるスポーツや部活は、熱中症の温床となっている。沖縄は元々暑いとはいえ、内地よりは気温が低い。どんなに高くても33度まで。観測が始まって以来、35度を超えた年は5回しかないのだ。ただ、年間を通して真夏日の期間が3月~11月と長いために、学校へのクーラー設置率は全国と比べても高い。幼稚園と小中学校が8割程度、高校では100%である。

とはいえ、私が住む沖縄県南風原町の小中学校には、クーラーがほとんど設置されていない。毎年100人以上の子どもたちが、熱射病による体調不良を訴えていると報道されていた。クーラーがないと校内の気温は外気よりも高くなる。子ども医療費無料化を実現するなど、財政に余裕があるんだから、クーラーくらい設置しろと言いたい。このまま南風原で子どもたちを育てていいものだろうかと考えてしまう。教育委員会は、町内に基地がないから予算がないとか、訳の分からんことを言わないでほしい。おとなりの与那原町だって基地はないが、小中学校の冷房化率は100%だ。

だが、内地の学校は沖縄よりも気温が高いのに、クーラーのない校舎が多いとのことだ。これでは、北海道と沖縄が避暑地と言ってもおかしくない状況だ。妻は子どもたちが小学校に入ったら引っ越したくないという。私が小学生の時に、転校を重ねてつらい目に遭ったことを知っているからだ。けいたまとゆうたまをどこで育てるか、あと3年以内に決めなければならない。沖縄のマンションは高騰している。不動産業界にいるから、当面は価格が下がらないことも分かっている。景気が悪くなったところで、沖縄の土地が増えるわけでも余るわけでもない。

どうしたものだろうか。

けいたまご立腹

出張中のホテル。朝、起きると、メッセンジャーで妻から写真が送られてきた。とても不機嫌そうなけいたまの顔が写っていた。

「パパお仕事に、けいたま、ご立腹です😅」

困ったな。

妻が保育園にけいたまを迎えに行くと、必ず私が家にいるのか尋ねてくるそうだ。

かわいい。

けいたま ゆうたま ねんね

いやいや、けいたまが不機嫌なままだと、妻が大変だ。ビデオ電話で妻のスマホを呼び出して、けいたまと会話する。二回目の通話だからか、戸惑うことなくスマホをのぞくけいたまが画面に映った。

おはよー。

声をかける。色々と話すけいたまがかわいい。通話画面を撮影し始めた。そんな機能も使えるのか。数分ほど話したところで異変は起きた。

あれ?

けいたまがカメラを見ていない。テレビの方を見ている。アンパンマンが始まったようだ。ま、いっか。気が済んだかな。電話を切る。妻からのメッセージが来た。

「またねーって言ってるよ。」

よかった。

こちらの記事もどうぞ: