2024年4月23日
かじかじゆうたま

クリスマスとチキンとポテサラ

子守り当番

世の中は平成最後の天皇誕生日を含む三連休だ。出張から戻った翌日、連休初日は妻が高校の部活の同窓会ランチに行くので、私が家で子守りをしていた。老いた体に育児は高負荷だ。孫の面倒なら負担がない。疲れたら親に返却すればいい。子育てはそういうわけにいかない。疲れようが、眠たかろうが、幼児は空気も読めなければ、我慢もできない。脳が未発達だから仕方がない。乳児は言葉もほとんど通じないので、さらに大変なのだ。

夕方、おなかの空いたゆうたまにミルクを飲ます。泣いて飲まない。なぜだ。君は血糖値が下がり、空腹で本能を刺激された怒りで泣いているはずだ。この苦しさを解消するには、乳首を加えてミルクを吸い出す以外に方法はない。いつもやってることだ。それが、どうしてできないのだ。なぜなのだ。どうして全身で不快感をあらわにして抵抗するのだ。君が欲した食料なのだぞ。

あー、イライラする。

これでは何も解決にならない。そうだ、鳴海兄ちゃんも言っていた。あがいてあがいて、それでもどうしてもダメなときは、にっこり笑うんだ、と。

けいたまとゆうたま

と言うわけで、気持ちを切り替え、やけくそでニコッと笑ってゆうたまを見る。声を出してあやして、哺乳瓶を口に持っていくと、落ち着いて飲みだした。160ml一気飲みである。食の細いゆうたまも少しずつミルクやご飯の量が増えてきた。すくすくと育ってね。

2018年のアニメ

録画しておいた「からくりサーカス」を一気に観た。面白い。この作者の作品は、デビュー作の「うしおととら」もよかった。アニメも見た。30年ほど前のコミックだ。どちらも全巻読んだ。

だが、BANANA FISHといい、ジョジョと言い、どろろと言い、いまさらアニメ化?という作品が、最近は少なくない気がする。しかも、当時とは通信機器やAV機器がまったく異なるから、作中で今の時代に合わせなければならないだろう。

実際にあるかは知らないが、名探偵コナンや金田一少年の事件簿に、ポケベルを使ったトリックがあったとして、それを今の若者にどうやって伝えるというのか。明治期の作品の電話と同じである。子供のころ、テレビのCMで文明堂の「カステラ1番、電話は2番」やハトヤの「電話はヨイフロ(4126)」などは、昭和42年生まれの私でも意味が分からなかった。周りに聞いても、誰も教えてくれなかった。大人になってから調べて分かったことなのだが、戦前は電話番号が4桁だったらしい。

クリスマスイブ

クリスマスイブの今日、世間ではチキンを食べるという。そう言えば、前日食べたロティサリーチキンでも、テイクアウトしながらクリスマスの予約について尋ねている客が何人もいた。ここ、沖縄でもチキン専門店は一番の書き入れ時である。

でも、なぜクリスマスだからチキンを食べなければならないのだろうか。別にキリスト教徒でもないし、本来は七面鳥なんだし、チキンは代替品でしかないはずだ。昨日、日曜日の朝にテレビをつけていたら、戦隊モノがやっていた。魔人が叫びながら、街を恐怖に陥れる。

「チキンを食うな!日本人なら鮭を食え!」

うん、その通りだ。この回、なかなか面白くて、一人で見入って笑ってしまった。

昼間は妻と子供たちが実家でクリスマス会を開催していた。風邪気味の私は家でひとり留守番なのだ。子供たちの相手をするにはかなりの体力エネルギーを消費する。他人の家に行くと気を使うので、精神エネルギーを消費する。今の私は二つの負担に耐えられる体ではない。

自家製ポテトサラダ

夕方には帰るとのことなので、私は晩飯の仕込みを始めた。冷蔵庫をチェックする。ふむ、手羽先とジャガイモが余っているな。よし、圧力鍋で手羽先の煮付けを作り、久しぶりにポテトサラダにしようではないか。

さて、マヨネーズが嫌いなけいたま。はたして食べるだろうか。ポテサラを少しスプーンに取り、恐る恐るけいたまの口に近づける。

あ、食べた。

美味しいらしい。もう一口。食べている。よかった。気に入ってくれたかな。

手羽先の煮物はけいたまの大好物。ほろほろに柔らかくなった手羽先を催促するけいたま。とりあえず、クリスマスのチキンは食べたことになるのかな。

手羽と大根の煮物

名古屋のキャバクラの女の子がチキンを食べたかとLINEで尋ねてきたので、手羽先の煮物の写真を送信した。

「クリスマスに手羽先なんて、名古屋みたいだね!」

なるほど。言われてみればそうだ。

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